【公式】札幌vs徳島の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2021年7月4日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

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札幌vs徳島の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2021年7月4日)

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前回対戦は札幌の勝利。注目は徳島のゲームプラン

7月最初のリーグ戦となる明治安田J1第21節。札幌厚別公園競技場では11位の札幌が、15位の徳島と対戦する。5月9日に行われた前回対戦では、札幌が2-1で勝利している。

札幌は前節、敵地で鹿島と対戦して0-4の敗戦。開始10分にセットプレーから失点を許すと、その後は守備ブロックを築きながらカウンターを狙う鹿島のペースに引き込まれてしまい、終わってみれば大量4失点。前節までは公式戦8戦無敗と好調を維持していたが、強烈なパンチを浴びせられた格好だ。

ただ、鹿島戦に関して言えばパフォーマンスが悪かったというよりも、よくある展開の1つに陥ってしまったと割り切るべきだろう。リードを奪われ、それを取り返すために前に出て、逆に失点を重ねてしまう展開はどんなチームにも起こり得るもの。負け試合であるからには楽観視などできるはずもないが、悲観的になる類の敗戦でもないはずだ。しっかりと切り替えて、今節に挑みたいところだ。

一方の徳島は前節、ホームで横浜FMと対戦して0-1。相手CKのクリアボールが味方に当たってオウンゴールとなり、不運な形で先制を許した。そうした中でもなんとかゲームのリズムを作り出そうとしたが、相手の堅い守備とボール保持力の前に思うように試合を進めることができず、最後まで同点ゴールは生まれないままタイムアップ。この敗戦により、5試合勝ちなしとなってしまった。

ただ、注視すべきはどの試合も接戦だったということ。5試合の中でも負け試合はどれも1点差で、上位の名古屋には得点を与えずに引き分けている。“勝ち切れない”というよりも“簡単には負けない”と、ポジティブに見ても良い状況のはずだ。内容もロースコアに持ち込もうとしているというよりは、果敢にボール保持を試みた中でのきっ抗した展開が多い。決定機を多く作れていないという部分は課題だが、「もう1~2プレーがうまく運べていれば……」という場面も少なくないため、1つ良い結果が出れば波に乗れそうな気配もある。

さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点となり得るのが徳島の試合の進め方だろう。徳島は前回対戦で、前半終了間際にセットプレーから先制点を奪いながら、後半にわずかなスキから失点を重ね、逆転負けを喫している。果たして、今度はどういった戦い方を演じるのか。札幌は前節、守備ブロックを作ってカウンター狙いとなった鹿島に対して、持ち前のハイプレスが発動できずに完敗している。前回対戦に加えて前節の戦いを踏まえ、基本的にはボール保持をしながら戦う徳島がどういったゲームバランスで勝機をうかがうのかは興味深い。

[ 文:斉藤 宏則 ]





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