湘南vs鳥栖のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2020年10月21日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第13節 2020年10月21日(水)19:33KO レモンガススタジアム平塚
試合終了
00前半0
0後半0
3SH6
5CK6
16FK12
0
湘南、勝点1を獲得して最下位から脱出。第2ラウンドは週末に
新型コロナウイルスの影響により日程が変更となったこの明治安田J1第13節。湘南と鳥栖、互いに直近の試合から中2日で23試合目のリーグ戦を迎えた。
18日の柏戦で7試合ぶりの勝利を挙げた湘南は、ホーム連戦となったこの試合も積極的な入りを見せる。両サイドの岡本 拓也と畑 大雅が高い位置を取ると、開始早々からその畑が鋭い突破でチャンスを演出する。一方の鳥栖は[4-4-2]をベースポジションとしつつ、ボール保持時はボランチの松岡 大起がCBの間に下り、両SBが高いポジションを取るなど、立ち位置を変化させながら敵陣への進入を試みる。林 大地とチアゴ アウベスの2トップに対するロングボールも有効に活用し、湘南のプレスを回避していった。
互いにアグレッシブな戦いを繰り広げる中で、湘南にアクシデントが発生。22分、相手選手と競り合った石原 直樹が頭部を負傷し、プレー続行が不可能となる。代わりに茨田 陽生が投入され、松田 天馬が1列上がり、タリクと2トップを組む形となった。さらに前半の終わり際、CKの流れから坂 圭祐も負傷。その後もプレーを続けたものの、結果的にハーフタイムでの交代を余儀なくされた。
鳥栖は36分、林がペナルティーエリア内で右足を振るもGKの正面。そのほか両チームともに枠内を捉えるシュートはほとんどなく、前半は0-0のまま折り返すこととなった。
ハーフタイムには両チームが選手交代を行う。湘南は前述の坂に代わって舘 幸希が入り、鳥栖は2枚代えを敢行。高橋 義希と小屋松 知哉を投入し、ギアチェンジを図った。
ただ、ゴール前で際どい場面を作ったのは湘南。52分、茨田との連係で背後を取った岡本がクロスを供給するが、これはGKがキャッチ。56分には同じく右サイドのクロスからこぼれ球を金子 大毅が狙うが枠の上。いずれも精度を欠いたものの、ホームのサポーター裏に陣取るゴールを目指して、攻勢を続ける。
なかなかリズムの出ない鳥栖は66分、本田 風智を送り出して変化を加える。湘南も71分に負傷により3人目の選手交代。松田に代わり岩崎 悠人がピッチに入った。
締まったゲームが続く中で、77分に鳥栖が決定機。左サイドでボールを受けた小屋松がカットインから右足を振り抜く。ファーサイドに飛んだボールは枠のスミを捉えたが、GK谷 晃生のファインセーブに遭い、惜しくも先制とはならなかった。
その後も守備の集中力を切らさない両チーム。後半アディショナルタイムには鳥栖がCKからチャンスを迎えたが、これもGK谷がシュートストップ。18位と15位の下位対決は最後まで得点が生まれることなく、スコアレスドローとなった。
湘南は今季初の連勝とはならなかったものの、8試合ぶりのクリーンシートを達成し、ついに最下位を脱出した。一方の鳥栖はこれで7試合未勝利となった。
週末には鳥栖のホームで再戦を控える両チーム。決着は4日後に持ち越しとなった。
[ 文:林口 翼 ]