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FC東京vs大分の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月16日)

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前回対戦は1-0の快勝。チーム再構築中のFC東京が大分を迎撃

たった2週間足らずでの再戦となる。9月5日に大分のホームで行われた前回対戦は、前半に安部 柊斗が挙げた1点が決勝点となり、1-0でFC東京が勝利した。ただ、実際にはFC東京の堅い守備と鋭い速攻という特徴が存分に出た内容で、スコア以上に両者の差が表れたゲームだった。

大分の片野坂 知宏監督の言葉からも、その悔しさはにじみ出ていた。

「東京さんが見せた、連戦でもハードワークする姿勢、誰が出てもパワーを持って切らさずに勝点を取る姿勢。そこはわれわれが見習わなければならない点だと思います。選手にもロッカールームで話しましたが、こういう強い相手に得点を奪って勝点を取るまでは、まだまだパワーが足りない。戦う姿勢、あきらめない姿勢、得点を狙う姿勢は東京さんのほうが上だったと感じます。非常に悔しい」

片野坂監督とFC東京の長谷川 健太監督は、長谷川監督がG大阪を指揮した時代に片野坂監督がコーチを務めた、いわば“師弟関係”。前回対戦では試合前にもかかわらず、ピッチ脇でお互いが真剣な表情で言葉をかわし合う姿も見られた。長谷川監督がFC東京で見せる勝負に徹する采配や、ソリッドなチーム作りをかつて最も近くで見つめてきた片野坂監督にとって、自分が初めてイチから築き上げてきた集団(大分)で師匠が率いるチームに勝利することは目標の1つでもあるだろう。

そのFC東京戦から中3日で行われた前々節・湘南戦。大分は2点を先に奪われる苦しい展開となったが、後半残り15分を切ったところから立て続けにゴールを決め、執念のドローに持っていった。そして、前節・仙台戦で攻撃陣がひさびさに爆発。敵地で3ゴールを奪い、6試合ぶりの勝利を挙げた。チーム状況は底を脱し、再び迎えるFC東京戦。今度こそ内容、結果ともに手ごたえを得られる試合を演じるために、チーム全体が強い気持ちで戦うことになる。

対するFC東京は今季初の4連勝をかけて戦った前節・神戸戦を、終了間際の失点で引き分けてしまった。神戸に先制を許すも、落ち着いた試合運びから後半にアダイウトン、ディエゴ オリヴェイラの連続ゴールで逆転に成功。そのまま堅守を武器に終盤まで試合をコントロールしていったが、後半アディショナルタイムにアンドレス イニエスタのFKからダンクレーにヘディングで決められ、勝点1止まりになった。

白星を取りこぼした形にはなったが、冷静に試合自体を振り返れば、先発に抜擢された品田 愛斗や中村 拓海、中村 帆高といった若手選手たちが主力と遜色ないプレーを見せ、途中出場が続いている内田 宅哉や原 大智もしっかり自分の特徴を発揮するなど、急激な成長が見てとれる。今夏、日本代表の橋本 拳人と室屋 成の欧州移籍、主将の東 慶悟の長期離脱など、これまで替えの利かなかった選手たちが相次いで戦線を離れてしまったが、チームは再構築の結果、若い力と経験者、実力者が混在した集団に変貌を遂げてきている。パフォーマンスも安定してきており、この大分戦も前回対戦に続いてきっちり堅守と速攻をベースに相手を制することができれば、前節のドローのショックも最小限にとどめられるだろう。

[ 文:西川 結城 ]





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