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広島vs清水の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月9日)

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カギはボランチの攻防。ピッチ中央の主導権争いに注目

前節の札幌戦で広島は5試合ぶりの勝利をつかみ取った。

前半は札幌に11本のシュートを打たれ、PKの好機をハイネルが逸した。難しい展開になったが、守備陣がスキを見せることなく我慢強く進めていき、後半に入ってドウグラス ヴィエイラが先制点を挙げると、終了間際に浅野 雄也がスピードを生かして追加点を奪取。守備陣は最後まで集中して札幌の攻撃に対処して、5試合ぶりの無失点に抑えた。

ボールを失ったあとにすぐ切り替えて奪い返し、横への揺さぶりから奪った先制点は、チームの意図する形が体現された。城福 浩監督も「われわれが強く意識しているものが出せた」と頷いている。

また、札幌の攻撃陣にゴール前へ進入されても守備陣が相手に自由を与えず、3バックの中央を担う荒木 隼人も「自分たちの良さの集結するというところが、本当に90分間を通してできたことがゼロにつながったのかなと思います」と納得の表情を見せていた。

なかなかチームの歯車がかみ合わない試合が続いていた広島だが、札幌戦では攻守においてチームの強みを出すことができた。トンネルを抜け出したと言っていい状態で今節を迎えることができるだろう。

対して、清水はトンネルの中にいる状況だ。前節は柏に1-2で敗れて4連敗。先制点を奪われ、複数失点を喫する展開が続いている。苦しい時期を過ごしているが、柏戦後にピーター クラモフスキー監督は継続の重要性を語っている。

「今日の試合で良かった点は、正しい方向に向かっていること。自分たちがやっていることをブレずにやって、パフォーマンスを安定させることが重要だと思います。そこは自分の責任でしっかりやらせたいと思っています。チャンスは作れていると思うので、それが結果につながるようにしていきたいと思います」

五里霧中という状態ではなく、しっかりと向かっていく方向は見えているようである。前節はジュニオール ドゥトラが先発に戻ってきて、終了間際にカルリーニョス ジュニオが5試合ぶりの得点を挙げた。攻撃陣のタレントがそろってきている中で、リーグ最多の失点数を喫している守備の整備を行って浮上していきたいところだ。

両チームのシステム上、ピッチ上の至るところにギャップが生まれやすい一戦となる。よってお互いにボールを保持して相手を動かしながら試合を進めていきたいところだ。中3日の日程を踏まえても、ボールを保持する時間を長くすることは重要なポイントになるだろう。青山 敏弘と川辺 駿。竹内 涼とヘナト アウグスト。両チームの質の高いボランチが繰り広げるピッチ中央での主導権争いに注目したい。

[ 文:寺田 弘幸 ]





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