清水vs柏の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月5日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第14節 2020年9月5日(土)18:03KO IAIスタジアム日本平
試合終了
10前半2
1後半0
10SH10
6CK5
13FK14
2
- 90'カルリーニョス ジュニオ
-
35'呉屋 大翔
38'江坂 任
“攻撃サッカー”を表現するため、清水は守備の改善が急務
清水は前節・川崎F戦で、J1では1999年11月23日に行われた平塚vs鹿島で平塚が打たれた34本に次ぐ、歴代ワースト2位の被シュート数である33本ものシュートを浴びて大量5失点。次々と飛んでくるシュートを前半は1点に抑えるなど、ビッグセーブを連発したGK大久保 択生の活躍がなければ、失点数はこの程度では終わらなかっただろう。その大久保が「『自分たちは100%を出して、それでも相手が上回って負けてしまった』と観ている人も思うくらいのプレーや気迫をピッチで見せなければいけなかった」と反省するように、チームとしてはやりたいことが何もできない不完全燃焼感が残っている。
「やりたいこと」=“攻撃サッカー”をするために、まずは守備の改善が急務。そもそも現在3連敗中と苦しんでいるが、その3試合で12失点を喫している。守備が問題になっているのはいまに始まったことではないが、9月1日の練習前に全体でミーティングを行い、さらに練習でもピーター クラモフスキー監督が大声で指示する姿があったように、本腰を入れて改善に取り組んでいるようだ。その修正点を「スライドを早くしてボールホルダーへのプレスや、フリーで上がる選手に対して誰がついていくのかというある程度の決まり事を監督が作りながら、今週の試合に向けて修正していきたい」と河井 陽介が話す。今節で言うと、オルンガへの供給をどのように断つのか、また江坂 任を誰が捕まえるのかというところがカギになるだろう。
一方の柏は前節、鹿島に2-3で敗れている。スコア上では惜敗だったように見えるが、前半のうちに2人の負傷交代、さらに高橋 峻希が前半アディショナルタイムに2回目の警告で退場。その状態から90分までは2-2の同点だったことを考えると、大健闘したと見てもいいのかもしれない。ネルシーニョ監督も「結果だけを見ると勝点を取りこぼしたと見られるかもしれないですけど、今日のゲームでは終始、選手たちの戦う姿勢が見られたし、個人やチームとしてやるべきことをやってくれたことに関しては評価している。自分としては今後につながるゲームになった」と胸を張っている。
とはいえ現実問題として、クラブから発表されたように高橋 祐治が右ひざ前十字じん帯断裂、右ひざ内側側副じん帯損傷、右ひざ外側半月板後節損傷により全治約8~9カ月という大ケガ、さらに高橋 峻希は今節出場停止と、苦しい台所事情の中でさらに2人を欠くことになった。そもそも誰が守備を担うのかという面で頭を悩ませそうだ。
ただ、1つの解を見つけたかもしれない。今節の3日前にJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝でC大阪と対戦。鹿島戦から5人の変更を行い、その中で先発復帰となった鎌田 次郎をセンターに置いた3バックで挑んだ。その守備陣がこの難しい状況でクリーンシートを成し遂げている。もしかすると、このまま清水を相手に同じような布陣で戦うかもしれない。良い手ごたえをつかみ、短い準備でアイスタに乗り込むことになる。
[ 文:田中 芳樹 ]