Ｃ大阪vs清水のマッチレポート・動画（明治安田生命Ｊ１リーグ：2019年11月30日）
一覧へ
明治安田生命Ｊ１リーグ 第33節 2019年11月30日（土）14:03KO ヤンマースタジアム長居
試合終了
20前半1
2後半0
21SH4
11CK4
16FK14
1
攻め続けたＣ大阪。引退する藤本康太を勝って送り出す
明治安田Ｊ１第33節。ヤンマースタジアム長居では、Ｃ大阪が清水を迎えての一戦が行われた。ホームのＣ大阪は、前節・神戸戦から先発を２人変更。前節、リーグ戦８試合ぶりの出場を果たした清武 弘嗣が先発に復帰。CBでは、コンディション不良の木本 恭生に替わり、瀬古 歩夢がリーグ戦８試合ぶりに先発を飾った。先日、今季限りでの現役引退が発表された藤本 康太もベンチに入った。一方、勝てばＪ１残留が決まる清水は前節・大分戦から先発を１人変更。中村 慶太に替わり、河井 陽介がトップ下に入った。
前半、左サイドを中心に試合を優位に進めたＣ大阪は２分、この試合は２トップの一角に入った柿谷 曜一朗が左サイドを突破し、クロス。中で水沼 宏太が詰めてチャンスを迎えた。その後も果敢に攻めたが、先制は清水。18分、CKのこぼれ球をエウシーニョが押し込んでネットを揺らした。直後の19分にも、清水のクロスを瀬古がクリアしたボールがゴールに吸い込まれかけたが、ここはGKキム ジンヒョンが防いだ。
１点ビハインドで迎えた後半、Ｃ大阪の攻撃のギアが上がると74分、CKの流れから最後は丸橋 祐介が決定機を迎えたが、右足でのシュートはクロスバーを直撃。75分にも決定機。松田 陸のクロスに水沼が頭で合わせたが、清水GK大久保 択生が手に当て、ここもクロスバー。押し込みながらも１点が遠かったＣ大阪だが75分、ついに同点に追いついた。藤田 直之のCKをDFがクリアしたボールを水沼が拾うと、胸トラップからシュート。ドライブ回転がかかったミドルシュートが見事に突き刺さり、試合は振り出しに戻った。
77分、清武に代わって田中 亜土夢がピッチに入ると、田中が大仕事。79分、ソウザのショートコーナーを受けた田中がミドルシュートを放つと、DFに当たってこぼれたボールがゴール前に向かう。このチャンスに鋭く反応した柿谷が詰めて、Ｃ大阪が勝ち越しに成功した。ゴールを決めた柿谷が、一目散にベンチにいる藤本の元へ駆け寄ると、一気にチームの輪が広がった。
その後もＣ大阪が３点目のチャンスを作るも、追加点はならず。ただし、最後まで清水の反撃をしのぎ切り、今季のホーム最終戦を逆転勝利で飾った。試合後は、ホーム最終戦セレモニーとして清武とロティーナ監督が挨拶。その後、今季限りでの現役引退を発表した藤本のセレモニーも行われた。ビデオメッセージでは、欧州で活躍しているＣ大阪OBの香川 真司に乾 貴士、南野 拓実らがメッセージを寄せ、かつてともに戦った茂庭 照幸、山下 達也、酒本 憲幸が花束を持って登場。選手全員による胴上げも行われた。
一方、リーグ戦６試合未勝利となった清水は、この日勝点３を積んだ湘南に勝点１差まで詰め寄られる結果に。次節、ホームで行われる鳥栖戦が、Ｊ１残留を懸けての直接対決となった。
［ 文：小田 尚史 ］
