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札幌vs神戸の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2019年5月4日)

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堅守速攻で3連勝の札幌、神戸のパスワークを止められるか

見どころを要約すると・・・

・両チームの状況は対照的。札幌は3連勝中と絶好調だ
・札幌は堅守速攻のスタイルがハマっている。今節は神戸のパスワークを打ち砕くか
・神戸は4連敗と苦しい状況。吉田孝行監督体制での初勝利を奪い取れるか

両者にとって、新元号での最初の試合となる明治安田J1第10節。札幌ドームでは勝点15で7位の札幌と同10で12位の神戸が対戦する。大型連休中に行われる好カードということで、チケットの売れ行きもハイペース。観戦を検討しているファンには早めの用意をオススメしたい。

ホームの札幌は前節、敵地で磐田に2-1で勝利。序盤にアンデルソン ロペスが相手ゴール前で巧みなボールコントロールからシュートを沈めると、前半終了間際にはCKから進藤 亮佑が豪快に頭で合わせて追加点。後半、相手に1点差に詰め寄られてからは危ない場面を増やしてしまったが、なんとか逃げ切って勝点3を得た。立ち上がりと前半終了間際という大事な時間帯に得点が取れたことが大きかった。

札幌はこれで3連勝。調子が上向いているが、その要因としては手堅い戦い方に切り替えていることが大きい。就任2年目のペトロヴィッチ監督は、前方に人数をかける攻撃的なスタイルを強調してきたが、ここ数試合はしっかりと守備を固めて、まずは相手に先制点を与えないスタイルを徹底している。そこから多少アバウトに蹴ってでもリスクを軽減しながら、機を見て一気に選手が攻め上がっていく。現状のベストなパワーバランスを見いだしたと言っていいだろう。

一方、日によって寒暖がある5月の北海道に乗り込む神戸の前節は、ホームで川崎Fに1-2で敗戦。攻撃力のある川崎Fを相手に、アンドレス イニエスタやダビド ビジャといった実力者を中心に攻め立てようとするが、簡単に封じられてしまう場面が多く、シュートこそ放つも決定的な場面は作れないまま。前半のうちに2点を先行されると、後半も状況はおおよそ変わらず、チーム力の差が出てしまい、1点を返すにとどまった。

これで神戸は4連敗。第7節の広島戦後に監督交代を経ているが、なかなか結果が出ない状況となってしまっている。特にこの2試合は相手の守備をあまり崩すことができておらず、古橋 亨梧が孤軍奮闘している状況。もちろん、新体制となってからまだ2試合を終えただけということで、試合を重ねるごとに連係がグッと高まっていく可能性もあるだけに、ここからの巻き返しに期待したいところである。

さて、そんな両チームの戦いだが、まずは神戸がとにかく連敗を止めるべくアグレッシブに仕掛けてくるだろう。良い形で先制点を奪いたい気持ちは前節まで以上に強いはず。それに対してここ最近の札幌が見せている堅守速攻のスタイルはかみ合う。強力な外国籍選手のパワーを生かした神戸が押し切りにかかり、それが実るのか、それとも札幌が巧みに逆襲するのか。非常に見ごたえのある展開が繰り広げられそうだ。

[ 文:斉藤 宏則 ]





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