清水vsC大阪の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2019年4月20日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第8節 2019年4月20日(土)15:03KO IAIスタジアム日本平
試合終了
10前半0
1後半0
7SH7
7CK6
10FK13
0
- 82'北川 航也
ダービー勝利で波に乗る清水。今節はC大阪との下位直接対決
・清水は前節、磐田との“静岡ダービー”で今季初勝利。ようやく肩の荷が下りた様子だ
・北川航也が公式戦3試合連続ゴールと好調。ドウグラスは万全ではないが、鄭大世も健在だ
・清水はリーグワーストの17失点、C大阪はリーグワースト2位タイの5得点とそれぞれ課題が明確になっている
昨季のこのカードは、1勝1敗。ともにホームチームが勝利を収める形になった。IAIスタジアム日本平で行われた明治安田J1第16節は、ファン ソッコが目の覚めるようなミドルシュートを決めて清水が先制。さらに清水は相手DFのクリアをブロックした北川 航也が押し込んで追加点を決めると、最後は金子 翔太のクロスをクリスランが押し込み、3-0で快勝した。キンチョウスタジアムで行われた第22節は、杉本 健勇が右からのクロスをうまく流し込んでC大阪が先制。清水はクリスランが同点ゴールを決めるが、ペナルティーエリア内で落としたボールをソウザが右足アウトで決めてC大阪が勝ち越し。さらにCKから高木 俊幸が押し込んで、勝利を確実にした。このように両チームとも3点を奪って勝利するなど、まったく逆の展開になっている。
清水の前節は磐田との“静岡ダービー”。36分に六反 勇治のロングキックを鄭 大世が頭で落とすと、ゴール前で混戦。相手DFのクリアミスを鄭 大世が押し込んで清水が先制した。後半に入っても清水が優勢に進め、58分に敵陣で相手のパスをカットした中村 慶太がスルーパス。北川が抜け出してゴールを決めた。清水は1点を返されたものの、ディフェンス陣が最後まで踏ん張った。清水はこれが今季初勝利。鄭 大世、立田 悠悟が試合後に泣き崩れるなど、ようやく肩の荷が下りた様子だった。
C大阪の前節は札幌戦。序盤は相手の速いパス回しに翻ろうされ気味だったが、柿谷 曜一朗のシュートで流れをつかむ。41分のソウザの直接FKは強烈な弾道でゴールに向かうがクロスバーを直撃し、前半は0-0で折り返した。札幌の怒とうの攻撃をキム ジンヒョンが何度も食い止めるも、80分にCKから決勝点を奪われ、0-1で敗れた。
清水は現在、攻撃陣が好調。順位は16位ながら、得点数は7位タイの『10』。北川が公式戦3試合連続でゴールを決めており、昨季の好調を取り戻している印象だ。ドウグラスのコンディションが整わない中でも、鄭 大世が大事なところでゴールを決めるなど、攻撃陣は力を発揮している。課題は守備。ここまで17失点はリーグワースト。クリーンシートが一度もなく、磐田戦も最後までヒヤヒヤする展開となってしまった。守備陣の安定が勝利のカギを握ることになるだろう。一方のC大阪は5得点でこれはリーグワースト2位タイ。得点力不足が深刻だ。前節も先発陣でシュートを打ったのがソウザと柿谷だけというのは寂しい。
前節、今季初勝利を挙げた清水とここまで2勝のC大阪。調子の上がらないチーム同士の対戦となるが、ここで勝って波に乗りたい。
[ 文:田中 芳樹 ]