磐田vs清水の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2019年4月14日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第7節 2019年4月14日(日)15:03KO エコパスタジアム
ダービー勝利はただの1勝にあらず。「勝てば、さらに上に行ける」(山田大記)
・磐田は前節初勝利。10日のルヴァンカップも勝ち、良い方向に向かいつつある
・波に乗りたい中で迎えるダービーは、昨季の雪辱を果たす場でもある
・清水はいまだ勝ちなしだが、ドウグラスも復帰しており、攻撃陣の爆発力は侮れない
静岡県を本拠地とする両チームの意地とプライドが激突する“静岡ダービー”。両チームにとってシーズンの中でも“負けられない試合”と位置づける重要な試合だが、現在の両者が置かれている状況を踏まえると、より一層、その勝敗が重要となる。
この1週間で磐田の流れは大きく変わった。開幕から勝てない時期が続いたが、前節・湘南戦で今季リーグ戦初勝利。そして10日に開催されたJリーグYBCルヴァンカップDグループ第3節・松本戦でも勝利し、公式戦連勝中。1つの勝利がきっかけになったと言うには時期尚早かもしれないが、いまのチーム状況を見ていると、1勝がチームを良い方向に導きつつある。その中で迎えるダービーなだけに、「このダービーに勝てれば、さらに上に行けるだろうし、チームの成熟度でも自信を深めていける。自分たちにとって勝つことができればすごく良いタイミングでのダービー」(山田 大記)とチームが成長していく過程の中でも重要な一戦だ。
ダービーという独特な試合なだけに、「最後まであきらめずに戦えるかがポイントになってくると思うので、技術よりも精神的な部分が大きくなる」(小川 大貴)。そういう意味でも、リーグ戦における前回のダービー(2018年明治安田J1第29節)で、「屈辱的な試合だったし、忘れられない敗戦」(山田)、「去年の1-5の試合が頭にこびりついている」(名波 浩監督)と忘れられない敗戦を喫したことが、「あの試合を払しょくするためにも、この試合で結果を出すしかない」(名波監督)という高いモチベーションにつながっている。「頭は冷静に、気持ちは熱く」というメンタリティーはどの試合でも求められることではあるが、より一層、重要性が増すだろう。
対する清水は、前節はFC東京に敗れたが、「最近の試合と同様に、今日も内容のある試合を見せた」(ヤン ヨンソン監督)と、カウンターを武器とした攻撃的なサッカーを展開し、好調なFC東京に互角の試合展開を演じた。開幕から6戦未勝利と結果が伴わない時期が続くが、北川 航也、鄭 大世、金子 翔太らで構成される攻撃陣の爆発力は侮れない。
また、不整脈で出遅れていたドウグラスも2試合連続で途中出場しており、着実にコンディションを上げてきているだろう。現状どの程度のコンディションか気がかりな点ではあるが、出場すれば磐田にとって脅威な存在に違いない。特に昨季のダービーではドウグラスと北川の2トップがそれぞれ2得点と躍動しただけに、復帰から3試合目となる今節、ヤン ヨンソン監督がどのような決断をするか。その采配にも注目が集まる。
平成最後の“静岡ダービー”は、両チームにとってターニングポイントとしたい重要な戦い。勝利の歓喜に酔いしれるのは、サックスブルーか、オレンジか。90分間目が離せない一戦は14日、エコパスタジアムで15時に幕を開ける。
[ 文:森 亮太 ]