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甲府vs鹿島の見どころ(天皇杯:2024年8月21日)

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甲府との直近2戦はいずれも敗戦。鹿島、3連敗は許されない

J1勢10クラブ、J2勢6クラブで迎える天皇杯ラウンド16。

明治安田J2で14位の甲府が、J1で3位の鹿島とJIT リサイクルインク スタジアムで対戦する。

甲府が2018年にJ2へ降格したことによって、両者のリーグ戦における対戦はJ1でぶつかった2017年が最後だが、それ以降も天皇杯では三度対戦している。2018年度の準々決勝では鹿島が1-0で勝利、2022年度の準決勝では宮崎 純真のゴールによって甲府が1-0で勝利。そして、2023年度の3回戦では1-1のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦を11-10で制した甲府が勝利している。天皇杯では2007年の5回戦を含めて、計4回対戦している。

お互いにリーグ前節から中3日。25日に鹿島はアウェイでのリーグ次節・東京V戦、甲府はアウェイでのリーグ次節・栃木戦が控えている。

鹿島からすれば、J2の甲府に天皇杯で3連敗を喫することは許されない。

鹿島はリーグ前節、ホームで浦和と対戦し、0-0。厳しい球際の戦い、内容が濃い試合で勝点1を積み上げた。天皇杯とリーグ戦でどうメンバーのやり繰りを行うのか、ランコ ポポヴィッチ監督の判断と決断が注目される。

甲府としては、昨季の途中に鹿島に完全移籍した元甲府キャプテン・須貝 英大が移籍後初の山梨県での公式戦という点は意識することになりそう。須貝は2回戦・奈良戦も3回戦・藤枝戦も先発出場しているため、甲府戦もスタメンの可能性が高いと思われるが、鹿島のメンバー変更は最小限になる可能性もありそう。

甲府はリーグ前節、清水と対戦。首位相手に前半は良い内容を見せるも、後半頭の46分にアダイウトンが退場処分を受けた影響もあり、0-3で敗れている。J2残留争いから早く抜け出すために勝ちたかった試合で勝てず、週末に行われる栃木戦の重要度が増したと言える。

大塚 真司監督がどういう判断・決断をするのかは分からないが、いまの立ち位置では栃木戦までの公式戦3連戦を同じメンバーで戦うことはリスクが大きくなるのではないかと思われる。また、清水戦は後半アディショナルタイムを含めて約50分間を10人で戦っており、体力的にも厳しいはずだ。鹿島も浦和との“トップ・プライドバトル”で相当に消耗しているだろう。ただ、J1とJ2では基礎体力、アスリート性に違いが出ることも考えられる。

甲府は一時10人近いケガ人がいる状態があったが、リーグ中断明けにほとんどの選手が復帰。コンディション不良の選手や新たなケガ人も出ているため、台所事情はラクではないものの、ターンオーバーするだけの人材はいる。鹿島相手に誰がチャンスをつかむのかは興味深く、つかんだ選手がどういうプレーを見せるのかは見どころ。

2021年に甲府に加入した、現甲府キャプテン・関口 正大と、元甲府キャプテン・須貝によるマッチアップがあるのか。これも見どころだ。

[ 文:マツオ ジュン ]





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