鹿島vs栃木の見どころ(天皇杯:2021年7月7日)
一覧へ天皇杯 3回戦 2021年7月7日(水)19:00KO カンセキスタジアムとちぎ
試合終了
30前半0
3後半0
13SH2
6CK2
16FK18
0
-
80'エヴェラウド
90'エヴェラウド
90+2'アルトゥール カイキ
2年越しのリベンジを果たせ。栃木が鹿島を迎撃
栃木は鹿島と2019年大会の3回戦でも戦っており、このときは伊藤 翔(現・横浜FC)らにゴールを奪われるなど0-4で完敗。この戦いは栃木にとって2年越しのリベンジマッチとなる。
栃木は今季の明治安田J2前半戦を終了した時点で4勝9分8敗、勝点21の17位で折り返した。ハードワークと激しいプレスを軸とした縦に速いサッカーを信条としており、リーグ戦では力のある相手にも激しいハイプレスで圧力を掛ける、アグレッシブな戦いを見せている。派手に得点を量産できるチームではないが、柳 育崇や三國 ケネディエブスの高さは大きな武器。今季の21ゴールのうち半分以上をリスタートから奪っており、CKやFKのみならず、ロングスローも最大限に生かして相手ゴールに迫るパワーがあるのが特徴だ。
9つの引き分けという戦績が示すとおり、接戦を演じながらも勝ち切れていない試合も多く、その点はリーグ後半戦に向けた課題だが、一方で、誰が試合に出てもチームとしてやるべきサッカーを体現できる力を持っていることはストロングである。
栃木は天皇杯2回戦で同じJ2クラブの町田と対戦。松岡 瑠夢の2ゴールで先手をとると、相手の反撃を無失点に抑えて2-0で勝利した。この戦いには直近のリーグ戦で先発したメンバーから全選手を入れ替える完全ターンオーバーで挑んだが、リーグ戦の戦いぶり同様、ハードワークとアグレッシブさを押し出したハイプレス戦術によって相手に圧力を掛け続け、試合を優勢に進めることに成功。上田 康太、松本 凪生、植田 啓太ら、攻撃に特長を持つ選手たちが巧みな連係を見せて攻勢をかけたことも1つの見どころだった。
リーグ戦から中3日で迎える今回もターンオーバーとなる可能性があるが、どんなメンバー構成でも栃木らしい戦いで鹿島に対抗するのは間違いない。J1クラブ相手にどこまで通用するのか、楽しみな一戦である。
一方の鹿島は、2回戦でJ3のYS横浜と対戦。鹿島にとっても難しい戦いが予想された天皇杯の初戦だったが、相馬 直樹監督が「非常に早い時間帯に点が取れたことが大きかった」と振り返るとおり、10分に遠藤 康、12分にエヴェラウドが立て続けにゴールを奪うと完全にペースを掌握。前半のうちに4ゴールを奪い、後半から登場した上田 綺世がハットトリックを決めるなど、個々の能力の高さを随所に見せつけ、8つのゴールラッシュで大勝を収めた。
3回戦ではJ2の栃木と対戦することになる。興味深いのは、現在の栃木が掲げるスタイルが、相馬監督がかつて町田を率いていたときに志向した縦に速いサッカーと酷似していることだ。そのような栃木に対し、相馬監督率いる鹿島がどのような戦い方で相手の圧力をいなしつつ、ボールをゴールへと運ぼうとするのか、注目したい。
[ 文:鈴木 康浩 ]