横浜FCvs八戸のマッチレポート・動画(天皇杯:2021年6月16日)
一覧へ天皇杯 2回戦 2021年6月16日(水)18:00KO ニッパツ三ツ沢球技場
試合終了
10前半0
1後半2
7SH6
2CK2
12FK6
2
島田、相田の得点を守り切った八戸。格上相手に堂々の勝利
直近の明治安田J1第21節から間隔が2週間空いた横浜FCは、ベンチにクレーベを温存したが、トップ下に中村 俊輔が入り、そして昨年末の手術から復帰したカルフィン ヨン ア ピンが今季初出場。対してJ3第11節から中2日の八戸は1人も入れ替えず。YS横浜を破った同じメンバーで、J1の横浜FCに挑んだ。
格上にとっても天皇杯の初戦は難しいと言われるとおりの展開となった。中2日の八戸は、体力面を考慮してかアグレッシブなハイプレスは控えたが、コンパクトに守備ブロックを組み、横浜FCがミドルサードを越えてくると連動して激しいプレスを仕掛けた。対して横浜FCの動きは硬く、スペースにフリーランニングするような動きも乏しい。足元でパスをつないではつぶされるか、意図の合わないパスがミスとなってボールを奪われる場面が目立った。
横浜FCの低い位置でのミスを突いて、よりチャンスを作ったのはチャレンジャーの八戸。13分、黒石 貴哉が両チーム通じて最初のシュートを放つと、24分にも黒石がペナルティーエリア内左をえぐってクロス。33分には丸岡 悟が中央に持ち込んでミドルシュートを放つが、これはGK六反 勇治の正面。44分には、丹羽 一陽がペナルティーエリア正面で決定機を迎えるも、シュートは枠をそれた。横浜FCも中村 俊輔のミドルシュートやCKで応戦するものの決定機は作れず、八戸のペースで進んだ前半だったと言っていい。
ハーフタイムに、横浜FCは伊野波 雅彦に代えて田代 真一をピッチに送る。八戸は新井山 祥智に代えて坪井 一真を投入。だが、横浜FCはなかなかペナルティーエリアに進入できず、八戸のショートカウンターを浴びる展開は変わらなかった。横浜FCは59分、高橋 秀人に代えてクレーベを投入。前線のターゲットを2枚に増やし、ボールを触りに低い位置に下りることの多かった中村 俊輔をボランチにして、打開を図った。
こう着していた試合がようやく動いたのは63分。八戸が中盤でボールを奪うと、丸岡がゴール前にクロスを送る。これを六反がそらしてしまい、ファーサイドに詰めていた島田 拓海が蹴り込んで先制点を奪った。
リードを許した横浜FCは72分、高木 友也と武田 英二郎という、左足のクロッサーを2人ピッチに送る。最終ラインを3バックとし、武田がボランチに入って中村 俊輔に再び前めのポジションを取らせた。しかし、新しいポジションを全員が把握するまでに押し込まれ、相田 勇樹に追加点を奪われた。
横浜FCは85分、ジャーメイン 良をピッチに送り最後のカードを切った。すると、左サイドから可能性のあるクロスを再三送り続けていた高木がペナルティーエリア内までえぐってクロスを送ると、ジャーメインが落としてクレーベが蹴り込み、1点を返す。さらに猛攻を仕掛け、ゴール前にクロスを送り続ける横浜FCだったが、決定機は生まれず。八戸が天皇杯通算3回目のJ1撃破を達成し、3回戦にコマを進めた。
[ 文:芥川 和久 ]
格上にとっても天皇杯の初戦は難しいと言われるとおりの展開となった。中2日の八戸は、体力面を考慮してかアグレッシブなハイプレスは控えたが、コンパクトに守備ブロックを組み、横浜FCがミドルサードを越えてくると連動して激しいプレスを仕掛けた。対して横浜FCの動きは硬く、スペースにフリーランニングするような動きも乏しい。足元でパスをつないではつぶされるか、意図の合わないパスがミスとなってボールを奪われる場面が目立った。
横浜FCの低い位置でのミスを突いて、よりチャンスを作ったのはチャレンジャーの八戸。13分、黒石 貴哉が両チーム通じて最初のシュートを放つと、24分にも黒石がペナルティーエリア内左をえぐってクロス。33分には丸岡 悟が中央に持ち込んでミドルシュートを放つが、これはGK六反 勇治の正面。44分には、丹羽 一陽がペナルティーエリア正面で決定機を迎えるも、シュートは枠をそれた。横浜FCも中村 俊輔のミドルシュートやCKで応戦するものの決定機は作れず、八戸のペースで進んだ前半だったと言っていい。
ハーフタイムに、横浜FCは伊野波 雅彦に代えて田代 真一をピッチに送る。八戸は新井山 祥智に代えて坪井 一真を投入。だが、横浜FCはなかなかペナルティーエリアに進入できず、八戸のショートカウンターを浴びる展開は変わらなかった。横浜FCは59分、高橋 秀人に代えてクレーベを投入。前線のターゲットを2枚に増やし、ボールを触りに低い位置に下りることの多かった中村 俊輔をボランチにして、打開を図った。
こう着していた試合がようやく動いたのは63分。八戸が中盤でボールを奪うと、丸岡がゴール前にクロスを送る。これを六反がそらしてしまい、ファーサイドに詰めていた島田 拓海が蹴り込んで先制点を奪った。
リードを許した横浜FCは72分、高木 友也と武田 英二郎という、左足のクロッサーを2人ピッチに送る。最終ラインを3バックとし、武田がボランチに入って中村 俊輔に再び前めのポジションを取らせた。しかし、新しいポジションを全員が把握するまでに押し込まれ、相田 勇樹に追加点を奪われた。
横浜FCは85分、ジャーメイン 良をピッチに送り最後のカードを切った。すると、左サイドから可能性のあるクロスを再三送り続けていた高木がペナルティーエリア内までえぐってクロスを送ると、ジャーメインが落としてクレーベが蹴り込み、1点を返す。さらに猛攻を仕掛け、ゴール前にクロスを送り続ける横浜FCだったが、決定機は生まれず。八戸が天皇杯通算3回目のJ1撃破を達成し、3回戦にコマを進めた。
[ 文:芥川 和久 ]