磐田vs清水の見どころ(天皇杯:2019年9月18日)
一覧へ天皇杯 ラウンド16 2019年9月18日(水)19:03KO ヤマハスタジアム(磐田)
ダービーでつかみたい、磐田が最も欲しいもの
現在、“静岡ダービー”では清水が4連勝中と強さを見せている。特にその連勝がスタートした昨季の明治安田J1第29節は、清水が5得点の快勝。磐田サポーターにとっても苦い記憶として刻み込まれている試合なだけに、その試合から始まった連敗をここでなんとか食い止めたい。
2回戦でホンダロックSC、3回戦で八戸を退けてラウンド16へコマを進めた磐田は、中山 仁斗の2試合連続ハットトリックという活躍などもあり、天皇杯では順当に勝ち上がりを決めてきた。一方でリーグ戦では、7戦勝ちなし(1分6敗)と最下位に低迷。フェルナンド フベロ監督就任以降も、3試合連続の完封負けと復調の兆しが一向に見えてこない。直近のJ1第26節・川崎F戦では、序盤こそ積極的な姿勢で攻勢を強めたが、22分、35分と前半のうちに立て続けに失点。「毎回同じような流れになってしまっている」(大南 拓磨)と継続性がここ3試合続いている課題でもあるだけに、この試合でも重要なポイントとなるだろう。
7戦勝利がない中でチームは、自信を失いつつある。その現状を変えるためにも、いま最も欲しいのは“勝利”だ。特に連敗中の“静岡ダービー”で勝利すれば、苦境に立たされている現状から脱する追い風となるはずだ。「結果が出れば、うまくいっていると思える。勝つことで自分たちがうまくいっているという自信につながる」と大南は言う。彼の言葉からも心情が伝わってくるだけに、リーグ戦へ良い形でつなげるためにもとにかく“勝利”を手にしたい。
2回戦で長野、3回戦で福岡をともにウノゼロで下してラウンド16に勝ち上がってきた清水。直近のJ1第26節は、ホームで名古屋相手に西澤 健太の2得点の活躍もあり、4試合ぶりに勝利。このダービーマッチにもその勢いのまま挑んでくるだろう。2回戦、3回戦ではターンオーバーを採用してきているが、今週末にリーグ戦がないことに加えて、名古屋戦は金曜開催で中4日空いていることもあり、負けられないダービーマッチに向けてどのような布陣を選択するか。仮にベストの布陣を敷いてくるようであれば、ダービーの熱はさらに高まることになるだろう。
メンバー起用に関しては、磐田にとっても同様だ。この試合をどのような位置づけで挑むか。週末にリーグ戦がない状況を考えれば、チームを成熟させるための1試合と指揮官が考えても不思議ではない。
悪い流れを断ち切るためにも勝利が欲しい磐田、ダービー連勝を積み重ねて力の差を見せつけたい清水。どちらがベスト8にコマを進めるか。注目必至の好カードだ。
[ 文:森 亮太 ]