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川崎Fvs浦和の見どころ(天皇杯:2016年11月12日)

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年間勝点1位と2位の対決。白熱しないわけがない!

明治安田J1の全34試合を戦い、74ポイントを獲得して年間勝点でトップの座に立った浦和と、それに次ぐ72ポイントを積み上げた川崎Fが激突する。物差しはいろいろとあるが、日本サッカーのトップリーグにおける勝点の順位で1位と2位にいるクラブの対峙という点で考えると、この天皇杯4回戦の中で最も注目すべきカードと言えるだろう。

浦和はペトロヴィッチ監督の下で、川崎Fは風間 八宏監督の下で5年間、手法は異なれどボールの保持率を高め、攻撃的なサッカーを目指してきた。そんな中、浦和は先日のJリーグYBCルヴァンカップにおいて、ペトロヴィッチ監督になって以降、悲願であった初のメジャータイトルを獲得。その勢いは陰ることなく、リーグ最終節の横浜FM戦は1-1のドローで終わったものの、実に8月31日のルヴァンカップ準決勝第1戦の神戸戦から今に至るまで、公式戦で一度の黒星も喫することなく歩みを続けてきている。高木 俊幸やズラタンら、ベンチにいることが多かった選手が結果を残し始め、今季加入の駒井 善成が外すことのできないチームの中心選手に成長した。川崎Fにとってはホームである等々力陸上競技場での開催というアドバンテージを持つとはいえ、嫌な相手であり、簡単に勝利を奪える相手でないことは言うまでもない。

その川崎Fはケガ人が続出中。体調不良と足の負傷でリーグ最終節のG大阪戦の出場を回避したエドゥアルドや、左ふくらはぎを痛めて離脱していた大島 僚太らはチャンピオンシップに向けて試合勘を取り戻すという意味合いも含め、天皇杯4回戦での復帰が予想される。最後尾で常に体を張り、チーム随一の守備における耐久力を発揮するエドゥアルドと、抜群の技術で川崎Fの攻撃を中盤の底からけん引する大島の復帰は心強い。

その一方で、2nd第16節の鹿島戦で左ハムストリングを負傷し、全治4週間と診断された小林 悠の不在は大きな痛手だ。2点差をひっくり返されて敗戦を喫したG大阪戦でも、最前線で時間を作れる背番号11の不在が響いたことは間違いなく、これによって後半の攻撃に陰りが出てしまった。そういった状況下、攻撃陣は大久保 嘉人と、大島の復帰によってトップ下の位置でプレーすることが予想される中村 憲剛の2人に期待をかけたい。また、G大阪戦でプロ初ゴールを決めた長谷川 竜也、AFC U-19選手権で史上初となるアジア王者の座を手に入れたU-19日本代表の一員である三好 康児ら、若手の躍動にも期待したい。

「浦和は自分たちのサッカーのスタイルを持っていますし、そういうチームとやるのはやりがいがあることだし、面白い試合ができる」。谷口 彰悟は浦和との対戦についてこう語る。確かに、これまでを振り返ってみても、この両者の対戦は手に汗握る展開が続くものであったし、「面白かった」と言える試合ばかりだ。今回もそういった展開になることは間違いないだろう。浦和と川崎F、どちらのファン、サポーターということは関係なしに、いちサッカーファンとして多くの方に注目をしてもらいたい。

[ 文:竹中 玲央奈 ]





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