レポート
2016/6/4(土)23:28
確率は6分の2。混戦のBグループを抜け出すのは?【プレビュー:GS 第7節】
Jリーグヤマザキナビスコカップのグループステージ最終節が5日に開催。全6試合が14時に同時キックオフされる。
すでに2チームの突破が決まっているAグループは、神戸と大宮のいずれかが首位通過を決めるかに注目が集まる。現在首位の神戸は勝てばもちろん、引き分けでも得失点差を考えれば大宮を上回る可能性が高い。今節はアウェイで湘南と対戦。木曜日に明治安田生命J1リーグ 第7節の順延試合を戦ったばかりでコンディションに不安を残すが、最終戦をいい形で締めくくり、ノックアウトステージへ乗り込みたいところだろう。
大宮は鹿島とのアウェイゲームに臨む。首位通過を決めるには勝利が絶対条件だが、今後を見据えて戦力の底上げを図るために出番の少ない選手にチャンスを与える可能性もある。渋谷 洋樹監督はいかなる選択を下すのか。先発メンバーに要注目だ。対する鹿島は悔いの残る大会となったものの、最終戦で前回王者としての意地を見せたい。磐田と名古屋にとってもモチベーションを見出しにくい一戦となるが、出番を与えられるであろう若手にとっては絶好のアピールの舞台。リーグ戦に弾みをつけるためにも、白星をつかみたい。
6チームに突破の可能性が残るBグループは予想困難な展開に。現在勝点8で首位に立つ川崎Fはすでに全日程を消化しており、ベスト8進出は他チームの結果次第。ただし、突破の可能性は決して高いとは言えない。同勝点で並ぶ2位の仙台と3位の横浜FMの一戦が引き分けに終わると3位以下が決定する。この試合でいずれかが勝利し、柏が鳥栖に引き分け以下、福岡vs新潟が引き分けとならない限り、2位以内には入れない厳しい状況だ。
仙台vs横浜FMは勝ったほうが8強に進めるシンプルな構図に。引き分けでも突破の可能性があるが、他力本願ではなく自力で決着をつけたいところだろう。互いにリーグ戦でも調子を上げているだけに、勝利を目指した熱いバトルが期待できる。
6位の福岡と5位の新潟はともに勝っても突破できない可能性があり、厳しい状況ではある。ただし勝たなければベスト8行きの可能性は完全に消滅するだけに、まずは勝利をつかみ、朗報を待ちたい。意外と優位な立場にあるのは4位の柏かもしれない。勝利すれば得失点差を考えても突破の可能性が非常に高い。さらに対戦相手は唯一敗退が決定している鳥栖である。もちろん鳥栖も油断できる相手ではなく、失うものがない状況が逆に持てる力を引き出す可能性もある。いずれにせよ各試合、勝利への執念を強烈に打ち出した死闘が繰り広げられることは間違いない。
■各試合の見どころをチェック!
・Aグループ
大宮vs鹿島
湘南vs神戸
磐田vs名古屋
※甲府は試合なし
・Bグループ
仙台vs横浜FM
福岡vs新潟
鳥栖vs柏
※川崎Fは試合なし