レポート
2016/4/5(火)18:06
連覇に向けて負けられない鹿島。仙台は3連勝をかけて鳥栖に挑む【プレビュー:GS 第3節】
4月6日(水)にヤマザキナビスコカップ グループステージの第3節が開催される。Aグループの注目は、名古屋vs鹿島。ともに開幕2連敗と勝利がなく、ノックアウトステージ進出のためにも負けられない一戦となる。とりわけ連覇のかかる鹿島にとっては正念場だろう。第1、2節は代表組が不在だったが、今回の試合ではベストメンバーが組める。リーグ戦との兼ね合いもあるだろうが、後のない状況なだけに総力戦で臨むことが予想される。石井 正忠監督がいかなる決断を下すのか。その手腕に注目が集まる。
湘南は大宮をホームに迎える。前節、名古屋に勝利した湘南だが、リーグ戦では結果を出せていないだけに、この大宮戦は復調の足がかりを得るためにも重要な一戦だ。一方の大宮はここまで手堅い戦いを演じている。J1復帰後、守備には一定の成果を得ているだけに、求められるのは得点力だろう。前線のタレントは揃っているだけに、彼らの爆発に期待したい。
開幕戦で神戸に敗れた磐田は、ここまで1勝1分の甲府と対戦。直近のJ1では大宮に勝ち切れなかった磐田に対し、甲府は浦和に惜敗。いずれも勝利に飢えているだけに、異なるコンペティションであっても勝点3を求める激しい攻防戦が繰り広げられそうだ。
グループBでは開幕2連勝中の仙台に注目。先週末のリーグ戦では、広島に完敗を喫しており、その敗戦から上手く切り換えられるかがポイントとなるだろう。対する鳥栖はいまだ調子が上がっておらず、新体制下でチームが上手く機能していない印象。とはいえ直近のリーグ戦で、豊田 陽平がゴールを奪ったのは好材料。エースが調子を上げてくれば、チームはおのずと上昇気流を描くだろう。
リーグ戦で好調ながら、ヤマザキナビスコカップでは勝利がない川崎Fは、新潟の本拠地へと乗り込む。代表勢が不在だった開幕2試合は結果を出せなかったものの、今節は怪我人を除くベストメンバーで臨める。大久保 嘉人ら故障明けの主力の状態にもよるが、過去2戦とは異なったメンバー構成で挑むだろう。その川崎Fを迎える新潟は、徐々に状態を上げつつある印象。広島から野津田 岳人が期限付き移籍で加わり、チーム内競争もさらに激化していきそう。川崎Fに勝利すれば、リーグ戦にも勢いが生まれていきそうだ。
横浜FMはホームに柏を迎える。中村 俊輔の活躍でリーグ戦では4位に上昇。週末のJ1リーグ戦を考慮すれば、この大黒柱の出場は微妙だが、活きのいい若手が控えているだけに、レギュラー奪取を目指す彼らのモチベーションがチームに好影響を与えるはず。一方の柏は今季、いまだ公式戦で勝利なし。勝利への執念を前面に押し出し、まずはひとつ目の白星を手に入れたい。
■各試合の見どころをチェック!
・Aグループ
湘南vs大宮
磐田vs甲府
名古屋vs鹿島
※神戸は試合なし
・Bグループ
新潟vs川崎F
鳥栖vs仙台
横浜FMvs柏
※福岡は試合なし