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[ 2013年 今年の漢字:浦和 ]
振り返ってみれば、最初から問題ははっきりしていた。浦和にとっての今季幕開けとなったACL・広州恒大戦。浦和はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が植えつけた攻撃的なスタイルで押し込む一方、脇の甘いガードを簡単に破られて失点を重ねた。1年を通して見られた課題は最初から出ていた。
守備が脆すぎた。問題が出る度に個々で意識するようになったとしても、それが組織として機能するには至らなかった。同じような失点パターン、なかなか改善されないセットプレー対応。それでどれだけの勝点を落としただろうか。
一方で、日々の練習で一番取り組んでいたことに対しては成果が出た。指揮官の哲学を支える攻撃、その点に関してはこの1年でさらに成長した。見ていて心躍る崩しの形を出せるケースも増え、数字の上でも成長の証ははっきりと出ている。昨季は総得点47だったが、今季はそこから大幅に増えて66。これはJリーグトップの成績であり、攻撃サッカーの看板に偽りなしといったところを示せた。
魅力溢れる攻撃を繰り出す一方で、つまらない失点で勝星が溢(こぼ)れていく。そして最後にはリーグタイトルとACL出場権の可能性も手のひらから溢れていった。

Text by 神谷正明

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2013年12月17日(火)

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