[ 2013年　今年の漢字：群馬 ]
こんな過酷なシーズンになると、群馬サポーターのだれが想像しただろうか？　秋葉忠宏新監督のもと、15人の選手を入れ替えてスタートを切った新生群馬だったが、待っていたのは目標だった「Ｊ１昇格争い」ではなく、屈辱の「Ｊ２残留争い」だった。
シーズン序盤に６連敗（第５〜10節）を喫していきなり降格圏まで転落した群馬は、その後もなかなか順位を上げることができずに低空飛行が続いていく。苦しみながらもスタイルを確立しつつあったチームは８月を無敗（３勝２分）で乗り切って勢いに乗るかと思われたが、９月は４戦全敗。残留争いというドロ沼から抜け出すことができずに、勝負は第40節の下位直接対決・アウェイ鳥取戦へ。この修羅場となったアウェイ戦で、群馬は鳥取の猛攻に耐えてなんとかドロー。残り２試合を残してＪ２残留を決めた。
初めて残留争いを経験した小規模地方クラブ・群馬だが、クラブの努力なくしてはＪ２では戦えないことを実感した。来季はＪ２で１０年目を迎える群馬だが、今季の苦い経験を活かせなければ来季以降もＪ２に残れる保証はない。

Text by 伊藤寿学

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2013年12月12日（木）