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[ ゆく年くる年:今年の漢字 湘南 ]
J1を経て、再びJ2に戦場を移した今季は、いろんな面で苦しみもがいた1年だった。敗戦には、一瞬の隙を見せたりミスによって失点したりと、いわば自滅も少なくない。また「湘南といえば4−3−3」というような、一見してそれとわかる独自の色も淡かった。
一方で、自前の選手が存在感を放ったことも印象深い。U−18日本代表の招集以外はフル出場を果たしたユース出身の遠藤航をはじめ、若手選手たちの活躍はクラブの行くあてに一条の光を照らす。
変革に結果は伴わなかった。だがクラブがネクストステージに進むためには不可欠な挑戦だったと信じている。積極的な攻撃性に見出すアイデンティティは変わるまい。そのうえで、湘南らしさとは何か、問いがあらためて浮かび上がる。J1への復帰と定着を見据えるからこそ、自らを問う作業はこれからも続いていく。
Text by 隈元 大吾2011年12月31日(土)