[ 東京ＶのCOOL BALLER！☆19　阿部拓馬☆ ]
「マジうまい」
「テクニックがハンパない」
「天才系だよ」
チームメイトたちが、惜しみない賛辞を贈って、その実力を認めるのが阿部拓馬である。

東京Ｖで2シーズン目を迎えた法政大学出身、川勝良一監督の秘蔵っ子は、足下の技術、抜け出しの速さ・巧さ、キープ力、スピード、パワー、積極性など、どれをとっても突出した才能を持っている。
「入ってきた時から、大好きな選手」と、土屋征夫もベタ惚れだ。

昨年末に負った負傷の影響で、今季も始動からしばらくは別メニュー調整が続いていたが、リーグ戦再開からはメンバー入りを果たし完全復帰。徐々に調子を上げると、第17節・富山戦では今季初先発で2ゴール1アシストの活躍をみせ、非凡さをアピールした。

阿部が加わったことでチーム全体も活性化されていることは、彼が先発した3試合で12得点という結果が何よりの証明だろう。
「自分が入ったら、どんどん積極的に仕掛けようと思っていた。FWなんだから、たとえ止められても何度でもチャレンジします。消極的になったら相手DFも怖くないですからね。まだ2点しか取れてないので、ここからです！」

プレースタイルは泥臭いが、性格は至ってマイペース。そのギャップもまた、彼の魅力的なところだ。

text by 上岡真里江

■J's GOAL「COOL5」特集

2011年7月1日（金）