[ ゆく年くる年：今年の漢字　鹿島 ]
オズワルド・オリヴェイラ監督就任後、３季連続でリーグを制覇。特に今季は２連覇していたこともあり、他クラブから徹底マークを受ける苦しいシーズンだった。
リーグ戦後半にはクラブワースト記録の５連敗を喫するなど急降下。ＡＦＣチャンピオンズリーグ出場権が得られるリーグ３位以内の確保も難しいと思われた中、どん底から復活し前人未踏の３連覇を達成。優勝をかけた大一番で勝負強さを発揮し、Ｊの盟主が誰なのかを誰の目にも明らかな形で示した。
ただ、獲得したタイトルはリーグ戦のみ。獲得した数より落としたタイトル数のほうが多かったというのが鹿島の選手たちの意識だ。そのため小笠原満男や野沢拓也をはじめとする中心選手たちは「来季は全部獲る」と各所で公言する。玉座でふんぞり返る慢心はない。

Text by 田中 滋

2009年12月31日（木）