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[ ゆく年くる年:今年の漢字 新潟 ]
新潟にとって、ステップアップが見て取れたシーズンだった。矢野貴章、大島秀夫、ペドロ ジュニオールの3トップを前面に出した、4-3-3のシステムを採用し、前半戦はほぼ3位以内をキープ。初めて優勝争いに加わった。ペドロ ジュニオールがG大阪に移籍した夏以降は、昨季まで4−4−2の陣形に変更、攻撃の爆発力こそなくなったが堅守を武器にした。総失点31は優勝した鹿島の30に次いで2番目に少なかった。システム変更に柔軟な対応できたことも、失点を少なく抑えたことも、ここ数シーズンの積み重ねの成果だった。最終順位こそ8位だったが、終盤まで上位争いをするなど内容は濃かった。
チームに積み重ねの尊さを浸透させた鈴木淳監督が、今季限りで去り、来季からは黒崎久志ヘッドコーチが監督に就任する。進歩、前進、進化。今季、表に出ていた「進」が「真」のものかどうか。来季はクラブの将来にかかわる重要なシーズンになる。
Text by 斎藤 慎一郎2009年12月31日(木)
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