[ ゆく年くる年：今年の漢字　京都 ]
記念、記憶の『記』である。「心に覚える」、「書きとめる」という意味を含む。初めてのＪ１リーグ３年連続残留を果たし、西京極での最終戦で浦和を相手にＪ１通算１００勝を達成。今年はクラブ史に残る１年となったことで、この字を選ばせていただいた。
振り返れば、リーグ戦の後半は戦い方が崩れかけた印象を拭えず、さらに昨季よりも順位（今季１２位、昨季１４位）は上げたが、勝点（今季、昨季とも４１）、得点（今季３５、昨季３７）、失点（今季４７、昨季４６）で昨季を上回ることができず、反省点を多く残す年となってしまった。しかし、ホーム最終戦でクラブ史に残る大きな１勝を挙げ、残留という大命題をクリアした頑張りはきちんと評価されるべきだろう。
今季達成したことを土台とし、来季さらなる飛躍へと。監督、選手の不退転の戦いに期待したい。

Text by 武田 賢宗

2009年12月31日（木）