JリーグとJクラブは、「ピッチ上のフェアプレー」、「ファイナンシャル・フェアプレー」、「ソーシャル・フェアプレー」という『3つのフェアプレー』が、JリーグおよびJクラブを発展させる基盤となる重要な概念であることに合意し、これを鋭意推進します。
中でも、「ソーシャル・フェアプレー」については、『3つのフェアプレー』の中で最も根底にあり、Jリーグに関わる全ての人々が常に意識し取り組むべき指針であると考えています。Jリーグは本宣言に関わる従来の取り組みに加え、特に「ソーシャル・フェアプレー」の浸透のために、研修制度の充実や組織体制の見直しなど、今後の具体的取り組みを強化してまいります。さらに、「差別根絶」に向けて、あらためて村井 満Jリーグチェアマンが広く社会に対してJリーグの強い意志を表明するとともに、ファン・サポーターの皆さまに対してもメッセージを発信いたします。
本事案に関しては、今後、日本サッカー協会(JFA)とも協調してその合意の輪を広げていきたいと考えています。
Jリーグは『3つのフェアプレー宣言』のもと、さらに魅力あるフットボールの実現を目指します。
1.3つのフェアプレー宣言
『3つのフェアプレー宣言』
私たちJリーグとJクラブは、「ピッチ上のフェアプレー」 、 「ファイナンシャル・フェアプレー」 、「ソーシャル・フェアプレー」という『3つのフェアプレー』が、JリーグおよびJクラブを発展させる基盤となる重要な概念であることに合意し、これを鋭意推進する。
●ピッチ上のフェアプレー
・ルールを守る
・レフェリーや相手に敬意を払う
●ファイナンシャル・フェアプレー
・『クラブライセンス制度』によるクラブ経営健全化(2012年〜)
●ソーシャル・フェアプレー
・反社会的勢力との関係遮断。『暴力団等排除宣言』(2012年2月〜)
・差別の根絶『チェアマンメッセージ』
・Jリーグとして社会的責任を果たす(コンプライアンスの強化)
2.ソーシャル・フェアプレーの浸透に向けた具体的取り組み/村井 満チェアマンのメッセージ
ソーシャル・フェアプレーの浸透には、「全員で」「定期的に」「繰り返し」身につけることが重要。
Jリーグが社会の信頼を維持するために、できる取り組みから早急に着手する。
<Jリーグ>
(1) ソーシャル・フェアプレーの徹底に関する研修システムの構築
1. Jリーグ全体で統一感があり、持続性ある仕組みをつくる(研修義務化。クラブライセンス交付規則改定)
2. 研修教材として頒布できるツールの開発(現状のツールを再編)
(2) 研修の早期実施(可能なものから即座に実行する)
(3) ソーシャル・フェアプレーを侵害するような事案(いわゆる有事)に対応する組織体制のメンテナンスと再編
(4) 上記を基軸として、「コンプライアンス規程」等の規程関係のメンテナンスと再編
<Jクラブ>
(1) 「コンプライアンス・オフィサー」の選任(従来のコンプライアンス担当を発展的に改める)
(2) クラブに所属する全員を対象に、ソーシャル・フェアプレーの徹底に関する研修受講開始
(3) いわゆる有事が起きた際の対応組織をクラブ内に設ける
<今後の具体的活動案>
(1) 「八百長対策セミナー」の再実施 (4月18日・選手契約担当者会議)(実施済み)
→セミナーの内容は出席者から各クラブにフィードバック。
→内部通報窓口の普及、浸透も図る。
(2) 「不当要求防止責任者講習」
→反社会的勢力からの不当な要求、圧力に対する責任者を警察が認定する制度。
各都道府県警察で講習を実施している。クラブと地元警察が連携。
(3) 「人権研修」
→各都道府県の法務局が主催する、人権に関する研修。
(4) コンプライアンス研修
→Jリーグが提携するコンサルタントに依頼予定。
【村井 満チェアマンのメッセージ】
◇『差別根絶にむけて 〜ソーシャル・フェアプレー〜』私たちJリーグは、すべての差別を根絶します
1.私たちは、フェアでオープン、安心かつ安全で誰もが楽しめるスタジアムづくりを推進します。
2.私たちは、あらゆるコンプライアンスリスクに対する予防策を講じ、対応力を高めるための対策を継続的に実施します。
3.すべての取り組みは、Jリーグを愛するファン・サポーターのみなさまとともに実践していきます。
※すべての事項は、Jリーグ規約・規程に基づき、実施してまいります。
◇『Jリーグを愛するファン・サポーターのみなさまへ』
みなさまには、スタジアムの内外において、日頃よりJクラブや選手たちの応援・サポートを通じてJリーグを盛り上げていただき誠にありがとうございます。
私たちは、安心かつ安全で快適、そして年齢、性別、国籍などの区別なく誰もが夢を見て、楽しめるJリーグでありたいと考えています。
このような考えに基づき、Jリーグのスタジアム内外における掲示物等のメッセージは、それに触れる方々が共感し、感動を共有できるものにしましょう。
Jリーグを、「世界で一番フェアでオープンなリーグ」にしていきましょう。
※詳しくは、Jリーグ公式サイト「試合実施時における安全理念」および「観戦マナー」をご覧ください。
(4月22日プレスリリース「試合運営におけるセキュリティ関連諸規程」改定)
以上
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