本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2014の第1戦、浦項スティーラーズ戦の試合前日会見の内容をお知らせいたします。
■ランコ・ポポヴィッチ監督
「アニョハセヨ! Hello!! こんにちは! 本当に、またこういうアジアの舞台で戦えること大変うれしく思います。昨年の選手たちのプレー、頑張りを考えれば、この舞台で戦えることは当然のことだと思っています。今回、このACLという舞台で戦うことになりますが、クラブのためだけではなく、日本の国を代表して戦うわけですから、日本サッカーの質をしっかりと見せられるような、証明できるような戦い方をしていきたい。この大会というのは、もちろん参加するだけでも、選ばれたチームしか参加できないというところで、すべてのチームが出られる大会ではないですが、ただ参加するだけでなく、しっかりとプレーの内容、結果にこだわって、そして、いい経験をして終わりたいと思っています。最終的に私たちが他のチームよりいい結果を残せるようにやっていきたい。私たちのチームは、若い選手が多く、そして、国際舞台でのチームとしての経験もあまりないのですが、ただ、魅力的なサッカー、攻撃的なサッカー、そして、質の高いサッカーというものをしっかりとグラウンドのなかで見せ続けていきたいと思いますし、結果にもこだわって戦っていきたい。観に来てくださった皆さんにも、アジアの皆さんにも、日本のサッカーの質の高さを証明できるような試合を、一戦一戦見せていきたいと思います。あと、私がこれ以上話すと、皆さんからの質問がたぶんなくなってしまいますので、私の話はこれくらいで終わりにしたいと思います(笑)」
【質疑応答】
Q.昨季からたくさんの選手がチームから離れ、また、新しい選手も入り、監督もこのチームで指揮をとってからまだ2カ月だと伺っていますが、準備は十分できているでしょうか?
A.ランコ ポポヴィッチ監督
ここであれこれ言うよりも、明日のピッチでの私たちのパフォーマンスが、どういう状況なのかを物語ってくれると思っています。ここまで非常に順調にチーム作りが進んできましたし、いい状態にあるのはもちろん間違いないことですが、ただ、チームが始動して1カ月足らずで、完璧に、すべてがうまくいくとは思っていません。課題はもちろん、まだまだありますし、その辺も含めて、日々のトレーニングで常に全力で取り組んでいます。先ほども申し上げたとおり、私たちがどういう力を持ったチームなのかというところは、皆さんには、明日の試合を見ていただければ分かると思います。
Q.監督と山口選手にお伺いします。浦項は強敵だと思いますが、どんな印象を持って、どんなところに気をつけたいですか?
A.山口蛍選手
浦項は昨年のKリーグのチャンピオンで、もちろん強いことに変わりないですし、ビデオを見ても、球際だったりとか、そういうところは激しく来ると思います。厳しい戦いになると思いますが、そういうところで負けずにしっかりやりたいと思います。相手のどういうところを突いていくかなどは、あまり言えないのですが、ビデオを見て、相手のことはしっかり選手たちの頭のなかには入っているので、それを踏まえて、ピッチで明日、それを示せるようにしていきたい。
A.ランコ ポポヴィッチ監督
まず世界のサッカー界からみても、韓国のサッカーのレベルというのは非常に評価されています。そのKリーグ、彼らの自国のチャンピオンというところで、結果を出している。その事実だけでも強いことがわかると思います。それに加えて、浦項というチームは、外国籍選手が1人もいないというところで、すべて韓国人のみで戦い、そして、優勝したということも評価できるチームだと思います。浦項のサッカーについては、私たちももちろんビデオで観ましたが、技術もしっかりしていますし、球際も激しく戦ってくるチームだという印象を受けています。あとは、日本サッカーのチームにはないあまりない「マリーシア」を持っているチームでもあり、ずる賢さ、したたかさ、激しさ、アグレッシブさというところを持っているチームだと思っています。逆にいえば、私たちに足りないところはそこだと思っていますし、この試合でウチの選手がどれだけそういった部分にもこだわっていき、相手を上回れるかどうかというところを、すごく私自身も楽しみにしています。成長していく姿というものをピッチで見せていきたいと思っています。
Q.失礼な話しになるかもしれませんが、セレッソが注目を浴びているところは、フォルラン選手がいるからではないかと思われますが、それについてはどう思われますか? また、フォルラン選手がセレッソに(加入を)決めた理由は何か、それについて監督はどう思われますか?
A.ランコ ポポヴィッチ監督
もちろん、クラブ側や、監督の私としては、彼のクオリティ、人間性は、必ずチームの力になると信じていますので、彼の獲得、そして、彼が来ることに賛成しました。ただ、彼がなぜ来ることになったかということは、フォルランの会見や、彼がしゃべるときに聞いていただきたいことです。たぶん、フォルランは、私のチームがすごく魅力的で美しいサッカーをするというふうに聞いていたと思いますし、キャリアを終わる前、現役を終えるまでに、そんなチームでサッカーをするチャンスを逃すのはもったいないと思ったんじゃないでしょうか(笑)。
Q.山口選手に伺います。浦項はJリーグのチームとの対戦で、6勝1敗という成績を残しており、加えて、韓国の選手たちは、外国チームとの試合では、特に強い意気込みを持って試合に臨むと思われます。また、浦項には外国籍選手がひとりもいないということもありますが、それでも一丸となって奮闘しているチームです。そういう浦項との試合で、何か負担になることなどありますか?
A.山口蛍選手
負担はないと思いますが、やっぱり、日本に対してすごく強い想いを持っていることは分かっています。それはお互い思っていることだと思います。すごく激しい試合になるとは思いますが、激しく行くところはお互い激しく行けばいいとは思いますが、ケガとかだけはないようにやっていきたい。
Q.山口選手に伺います。2011年以来となるACLになりますが、以前から成長したところや、気持ちの持ち様の変化などありますか?
A.山口蛍選手
前回のときは、自分もそんなに試合に出ていなかったので、今とは全然状況は変わってきますが、ただ、今年は主将もやっているので、しっかりと自覚を持って、この大会に臨んでいますし、もちろん、結果として、一番上を狙えるようにやっていきたいと思います。
Q.韓国側で今、一番関心を持っているのは、フォルラン選手が明日出場されるかということです。また、今、ケガをしているという話しも聞いていますが、コンディションはどうでしょうか?
A.ランコ ポポヴィッチ監督
フォルランについて、彼に関していえば、韓国だけでなく、他の国に行っても注目が集まる選手だと思いますし、そういう選手が試合に出なければ残念に思うのは、誰にとっても当たり前だというふうに思っています。彼がどういう状況なのかは、明日の試合を見ていただければ分かると思いますし、ピッチのなかでの彼のプレーを見ていただきたい。ただ、明日の試合の後、皆さんからフォルランのことだけではなく、ウチの選手の素晴らしさに対する称賛の声が多く集まること、多く聞こえることを期待しています。チームとしての素晴らしさ、強さというものをしっかりと見せて、そのなかで誰が活躍した、どんな名前の選手が活躍したということは重要ではなく、チームの力をしっかりと見せたいと思いますし、試合後に私たちの選手、フォルラン以外の選手も、皆さんの注目を集めることを期待しています。(隣の山口を見て)”I want tomorrow night everybody speak about HOTARU!!(明日の夜、誰もがホタルについて話して欲しい)”(笑)」
以上
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