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ディエゴ フォルラン選手公開記者会見を行いました(14.02.13)

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2014年2月12日、大阪長居スタジアムにおいて、「ディエゴ フォルラン選手公開記者会見」を行いました。その様子をお知らせいたします。

■岡野社長
皆さん、こんばんは。セレッソ大阪の岡野でございます。ひと言ご挨拶させていただくとともに、獲得の経緯をということもございましたので、私どもの思いをちょっとここでお話させていただきたいと思います。
今日はこうしてディエゴ フォルラン選手を(迎えることができて)夢のような気持ちでいっぱいです。もう私から説明することは必要ないと思います。世界的なスーパースターが、このセレッソ大阪のプレーヤーとしてJリーグに加入していただいたということは、大きな喜びであります。特に今年はワールドカップの年であります。フォルラン選手自身がこのワールドカップの年に自分自身がプレーする場所をJリーグにしてくれたこと、そしてセレッソ大阪でプレーしてくれること、これは日本のサッカー界におきましても本当に光栄なことであると思っております。昨今のJリーグにつきましては、観客数の低迷、各クラブにおける積極投資の減少、いろんな形での閉塞感が若干漂っているように思います。また、日本代表というブランドのみがもてはやされたり、海外で活躍している選手をマスコミの皆さんが多く取り上げたり、というようなことも顕著に目立っておる状態であると思っております。私どもセレッソ大阪は、昨年のJリーグアウォーズにおきまして、「最優秀育成クラブ賞」を頂戴しました。自前で育てた選手たちが活躍してくれることによって、私どもは観客数も増加しました。そして、去年の後半にはチケット完売というようなゲームを何試合か経験させていただきました。そこで思いましたことは、いい選手がいい試合をすれば、お客様にこれを評価していただける、そしてスタジアムに足を運んでいただけるということでした。いつもスタジアムを満杯にして、楽しい、何回でも観たい、何回でも行きたいと思っていただけるような試合をずっとやり続けたいと思っています。そのためには、何が必要かをずっと考えてまいりました。Jリーグだっていい試合をすれば必ずお客様は来ていただける。ディエゴ フォルラン選手がセレッソ大阪のプレーヤーとして活躍してくれれば、満員のスタジアムは必ず実現して、楽しんでいただけるものと確信しております。最高のエンターテイメントを演出したいと考えております。
また、私どもは、若くて優秀な選手が数多く育っております。この選手たちに真のプロフェッショナルとしてフォルラン選手のプロサッカー選手としての姿勢を学んでいただきたいなと思っております。こういう観点から考えましても彼に対する期待は大であります。何はともあれ、スタジアムでフォルラン選手のプレーを純粋に皆さんと一緒に楽しみたいと思っております。日本全国のサッカーファンの皆様にも楽しみにしておいていただきたいと思います。そして、全員でJリーグをもっともっと楽しみましょう。本日は、どうもありがとうございます。

■代表質問
Q.セレッソ大阪への加入が決まった率直な気持ちを聞かせてください。
A.本当にこうしてセレッソ大阪というクラブに来ることができて、うれしく思っています。改めて日本の皆さんが温かく受け入れてくださったことにすごく喜びを感じましたし、さらに今まで以上にこの強い気持ちで戦い抜こうというやる気も、より一層、強く感じたように思います。

Q.Jリーグ・セレッソ大阪を移籍先として選んだ理由を教えてください。
A.まず代理人の方を通してオファーをいただいたときに、セレッソの方々の強い気持ち、熱い思いというのを感じましたので、そこが何より大きな要因だった思います。さらに今まで3回、日本に来たことがあったのですけれども、本当にいつもこの日本の国という素晴らしさ、そして文化や、人を思いやるリスペクトのすばらしさ、そういったものを肌で感じていた、というところも動機のひとつにあると思います。さらにサッカーですけれども、非常に技術レベルが高くて、スピードがあり、非常に良いサッカーをしていると思います。そういった日本という国、そしてセレッソ大阪からオファーをいただいたことに対して、これは私にとって、ひとつのチャレンジであると思い、移籍を決断しました。

Q.加入の一番の決め手となったのは、どういったことがあったのでしょうか?具体的なエピソードがあれば教えてください。
A.やはりひとつ挙げるとするならば、クラブの方々の本当に熱い気持ち、そして情熱だったのではないかと思います。チームとして若い選手が非常に多いという話を聞きましたけれども、さらに私が加わることによって、クオリティを高めていきたいと、そういう気持ちをひしひしと感じました。そして先ほども言いましたけれども、日本という国は生活においても、サッカーにおいても、そして今、このセレッソというチームにおいても非常に良い環境が用意されている、そういう選択をすることで自分自身の人生がより幸せなものになるのではないかと思いました。

Q.Jリーグのイメージ、そしてセレッソ大阪のイメージをそれぞれ教えてください。
A.まずセレッソ大阪についてですけれども、常に良い選手を輩出してきたということ。それから特に最近ここ数年、非常に優れた育成組織から若い選手がどんどん育っていって、海外に飛び立っているという話を聞いていましたので、良い印象を持っていました。さらにJリーグですけれども、やはりフィジカル・技術、すべてレベルの高い非常に良いリーグだという印象を持っていました。

Q.セレッソ大阪には、日本代表の選手を含む才能のある選手が大変多く在籍しています。現段階で、気になる選手はいますか?
A.これまでは、セレッソ大阪に関するいろんな情報というのは、いろんな人から聞いて、代表にいる選手を含めて、本当にクオリティの高い選手が揃っているということは聞いていました。ただ実際に試合をフルで見たということはないですし、これからの練習の中で少しずつチームメイトのことを覚えていきながら、共に戦っていきたいと思います。

Q.セレッソ大阪には若い選手が多いのですが、フォルラン選手が加入することで、どういったことをクラブから期待されていると思いますか?
A.私に求められるというものは、今まで他のチームでやってきたこと、これを同じように求められるのではないかと思っています。それは自分の持っているものを出してゴールを決める。これがどのクラブにおいても求められていたものであり、このクラブにおいても求められるものであると思います。さらに、若いチームということもあるので、私の経験というものを練習、そして試合において選手たちに伝えていきながら、アドバイスが必要であればしていきたいなと、そういう部分を求められているのではないかと思っています。

Q.セレッソ大阪のサポーターだけではなく、日本中のファンが注目しています。改めてJリーグでプレーする抱負と、フォルラン選手自身のどんなところに注目してほしいか教えてください。
A.常にこれは他のチームにおいても、私が心がけてきたことにはなるのですけれども、ピッチに入った以上、ゴールをするということも含めて私のベストを尽くすと、この姿勢を見ていただきたいと思います。そしてチームのために献身的に戦っていくと、この姿勢は皆さんにぜひ見ていただきたいと思っています。

■質疑応答
Q.ブラジルでプレーされていて、地球の裏側にあたる日本に来るという、さきほど岡野社長もワールドカップのあるこの年に日本に来るということに、何か不安や躊躇とかはなかったですか?また、ご自身のコンディションを、最後に試合されたのがいつで、どのようなコンディションであるかを教えてください。
A.まずひとつめの質問について、(ブラジルと)反対側の日本に来るということは、まったく心配・不安ということはありませんでした。なぜならば、さきほども言いましたけれども、日本のサッカーというのは非常に技術レベルが高くて、フィジカル的にもハードなものを要求される、そういったリーグで私が戦うことによって、逆にワールドカップに向けていい準備ができるのではないかと、そう考えています。まったくもって心配というのはありませんでした。ふたつめの質問ですけれども、最後の公式戦というのが昨年の12月8日、ブラジル全国選手権の最終戦の後半に出場したことになります。そのあと移籍が今回の形で決まりましたので、ブラジルのチームでのキャンプには合流していましたけれども、その後この移籍が決まったということで、チームを離れ、今年になってから試合というのはまだしていません。しかしながら、練習はしっかりと積んできましたので、コンディション的には非常にいい状態にあると思います。あとは練習、そして試合を通して試合勘というのを取り戻していくことがだいじなのではないかと思っています。

Q.(会見冒頭の)日本語での挨拶がとても流暢で皆さん驚いたと思うのですけれども、日本語自体についてはこれまでに学ぶ機会があったのですか?それとも今回の加入が決まってから学んで、これだけ話せるようになったのですか?また、話せるのであれば、現在どれくらい日本語を話せるのですか?(挨拶ができるのか?など)
A.まだまだ低いレベルにあると思います。ただし、単語はかなり覚えてきましたので、本当に難しいなとは思います。けれども、わかる単語というのも結構あるのではないかと思います。実は今回の移籍の話が決まったあとに、ウルグアイの日本大使館のアケミさんという女性の方に、私とそれから私の妻のふたりで日本語のレッスンを受けてきましたが、その中で私の母国の言葉とまったく違っていました。少しずつですけれども努力を積み重ねて、私だけではなくて、私の妻も日本語をいち早く覚えたいという気持ちはありますので、本当に少しずつかもしれませんけれども、努力は続けていきたいと思っています。

Q.今日、クラブハウスで、選手・監督と会ってみて、どんな印象を受けたのか?どんな言葉をかけられたのかを教えてください。
A.今日は本当に短い時間だったのですけれども、クラブハウスに行けて、監督・スタッフ、そしてチームメイトと会えたことを本当によかったなと思います。しかし、時間的には短い時間しかありませんでしたので、チームメイトとは簡単なあいさつ程度しかできませんでした。ただし、ポポビッチ監督はスペイン語が話せるので、少し時間を取ってスペイン語で話すことができました。セレッソのクラブハウスはすごく美しい、きれいなクラブハウスですので、あのクラブハウスを見た瞬間に早く練習してサッカーをやりたいなという気持ちが出てきました。

Q.ひとつめのコンディションの話とも重なるのですが、セレッソ大阪の公式戦の初戦であるACLが約2週間後、Jリーグ開幕もその3日後に迫ってきているのですが、これからチームに合流して2週間という時間で、最終的に監督が起用する・しないという話を決められると思うのですけれども、フォルラン選手自身として、公式戦に間に合わせていくのか、その辺の状態について教えてください。
A.本当に、おっしゃったように、やはりそこの部分というのは監督が決めることだというのは僕ももちろん承知しています。ただ自分の気持ちとしては今まで1カ月近くに渡って身体を動かして準備して来日しましたし、できればACL初戦の25日、ここでやっぱり試合には出たいと。可能であれば先発で出たいと思っています。ボールワークを含めて試合勘をいうものを取り戻していきながら目標としては25日のACL初戦を考えていきたいなと、自分では思っています。

Q.スペインのリーガエスパニョールや、プレミアリーグのような世界の一流リーグに近づくためにJリーグに何が必要だと思いますでしょうか?またフォルラン選手ご自身で何をもたらすことができるのか?
A.レベルという話になりますと、私は正直イタリア、イングランド、スペイン、この3つの国のリーグは、他の国よりは、多少レベルが上ではないかと思っておりますが、それぞれの国で、それぞれのスタイルがあるので、レベルはそう大きくは変わらないのではないかと思います。ではなぜその3つの国のレベルが高いのかと言えば、一言でいうとやはり資金力ということになると思います。日本の選手、あるいはウルグアイの選手が、良い契約の話をいただいて海外でプレーする現象がありますけど、それはレベルの違いというよりは、資金的な準備ができるかできないかの問題ではないかと思います。日本であったり、メキシコ、ブラジル、そういった国々は私の目から見れば、それほど大きなレベルの差はないのではないかと思っております。

Q.空港でもたくさんのサポーターが出迎えてくれました。今日の記者会見も中継が入り、長居スタジアムにはたくさんのサポーターの皆様がこられております。サポーターからメッセージを受け取られての感想、またホームスタジアムである大阪長居スタジアムの印象は?
A.印象としては、最高のものです。
このようにメディアの方、サポーターの方々に温かく受け入れていただいて、本当に幸せに思います。そしてセレッソ大阪の社長であったり、代理人の方が、私に対して熱意を向けてくださったことを改めて感謝したいと思います。今日、大阪の街を車で走りながら見ましたが、非常に良い印象を受けました。
そしてここの長居スタジアムだけではなく、キンチョウスタジアム、クラブハウス、最高の環境が整っているので、早く練習がしたいし、早く試合がしたいなと思っています。
セレッソ大阪のサポーターが本当に温かく受けいれてくれたこと。この感謝の気持ちを表すには、ピッチでベストを尽くす。これに尽きるのではないかと思っています。

Q.最高の結果を出すというのを、具体的な数字の目標があればお聞きしたいです。また呼ばれたいニックネームがあれば、合わせてお願いいたします。
A.具体的な数字を聞かれましたが、まず監督が私のポジションをどこにするのかということを決められると思いますので、それをもとに考えていきたいと思っております。呼び方に関しては、フォルランでも構いませんし、ディエゴでも構いません。好きな呼び方で呼んでいただければと思っています。

Q.日本に来るにあたって、ご家族とどのようなお話をされたのでしょうか?
A.家族の存在は、非常に大事だと思っています。
実は私は昨年末に結婚したばかりなのですが、結婚準備をしていた途中で、代理人の方から日本に行く可能性がある、と聞いたときに妻に相談しました。その時に言ってくれたのが「あなたはいつも日本という国は本当に素晴らしい国と言っている。常にリスペクトを忘れない国民性、美しい国であり、礼儀正しい方がいると常にあなたが言っていたので、私も行きたい」と妻から言ってもらいました。

以上
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