今日の試合速報

オフィシャルニュース

一覧へ

ブラジルに1点及ばす過去最高位に並ぶベスト8で大会を終える FIFA U−17ワールドカップ メキシコ2011 準々決勝(vsブラジル)マッチレポート(11.07.05)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
王者・ブラジルとの準々決勝。日本はGK中村航輔、DF室屋成、植田直通、岩波拓也、川口尚紀、MF深井一希、喜田拓也、石毛秀樹、、FW早川史哉、南野拓実、秋野央樹のスターティングメンバーで試合を始めた。

試合会場となったケレタロのエスタディオ・コレヒドラは、このところの豪雨のため、ところどころに土がむき出しになっており、ピッチは全体的にぬかるんで、でこぼこの状況だった。
16分、右サイドの突破を許し、川口の体を張ったクリアで止めたが、これで与えた相手の左CKを、FWレオにヘッドで合され、先制を許した。しかし、GK中村航輔を中心とする守備陣の踏ん張りで、前半を最少失点の0-1で折り返した。

後半開始直後の48分にギレルメの左からの折り返しから、アデミウソンに豪快に決められ、追加点を奪われた。60分にはミザエルのミドルシュートは、GK中村がファインセーブを見せるが、こぼれ球を拾ったアデミウソンに豪快なシュートを決められ、点差が3点に開いた。

ブラジル相手に3失点と非常に苦しい展開となったが、選手たちの気持ちは切れることなく勝利に向けて全員で集中し、これ以上の失点は許さなかった。
そして、65分に喜田に代えて中島翔哉を、75分に南野に代えて、高木大輔を投入した。77分、縦パスで右サイドを抜け出した高木の折り返しを、中島が落ち着いて決めて1点を返すと、83分、植田のヘッドから中島、早川とつなぎ、最後は早川がシュート。これはGKのファインセーブに阻まれた。だが、88分には右CKから、岩波のシュートがバーに当たった返りを早川が押し込んで、ついに1点差に詰め寄る。試合終了間際にも、右サイドを突破した石毛の折り返しに、高木が飛び込むが、わずかに届かなかった。

3分のアディショナルタイムも経過し、タイムアップのホイッスルが鳴った。グループリーグから多くのメキシコの観客を魅了し続けたU-17日本代表は、この日も3万人を超えた観客をとりこにし、試合終了後も大多数の観客がスタジアムに残って、その健闘を称えた。東日本大震災へのサポートに対する御礼のメッセージを書いた横断幕を持ってチームが場内を一周すると、大観衆の割れんばかりの「ハポン」コールが鳴り響き、選手たちがピッチを去るまで声援が止むことがなかった。
吉武監督とスタッフが2年半かけて作り上げてきたチームは、メキシコU-17ワールドカップにおいて、ベスト8という成績を残し、大会を後にすることとなった。

■選手コメント

・喜田拓也
チームとして戦えていたと思いますが、個人個人の力という面では差があった。でも、結果は2-3なので、言うほど差はないのかな。最初に先制点を取られてしまったことが大きかった。1点で食い止められなかったところにまだ甘さがあった。負けていたので、もっと前から行けばよかったのですが、ちょっと後ろに引き気味になってしまったので、もう少し前からいければ変わったのかと思います。大会を通して、この試合だけではなくて、いい経験が出来たので、またチームに帰って、この経験をチームに還元できれば。細かいこととかいろいろあるので、それを伝えていきたいと思います。

・石毛秀樹
本当に悔しかったので。もっと試合がしたかった。でも、日本に帰って、この気持ちを持って、毎日毎日を大事に過ごしたい。ミドルシュートは狙っていました。ブラジル相手にバイタルエリアで崩すのは大変だったので、思い切り行こうと思ったのですが、入らなかったので残念です。やっぱりうまいんで、今までより崩せないと思ったので、流れを変えようと思って打ちました。組織では勝っていたと思うのですが、それ以上に個の差が大きすぎてしまって、そこの差かなと思います。個人はみんなバラバラになって、質を高めていくことが大事ですけど、日本の良さは団結力だったり、組織力だったので、また次のチャンスがあれば、そういうのをもっと完成度を高めて戦っていきたいです。

・植田直通
ブラジルは個人技があって、一人の力が大きかったです。仕掛けてくることが多かったので、そこで僕が1対1で負けないように意識しました。クロスへの対応とか、1対1の対応は自信がついたところもあるので、そこはチームとして生かしていきたいです。最初はみんな勢いにのまれていた感じなので、もっと出だしから強く行けるメンタルを持っていかないといけないと思った。

・南野拓実
ゴールを決められず悔しい。フィニッシュの能力がまだまだだと痛感した。これを今後に絶対に生かしていきたい。

・中島翔哉
―中島選手が入って攻撃のリズムが出たがどういう意識で入ったか?
前目にボールを持てばできると思っていたし、それが僕の持ち味なので、それをチームに活かしていければいいと思っていました。

―自身のゴールを振り返ると?
パスを出して、そこから自分でゴール前に入って行けたのは、自分のこれからにつながると思うし、そこは成長だと思います。

―メキシコで人気だが、この地で得たものは?
いいプレーをすれば応援してくれるし、そこらへんは分かりやすいので。でも自分一人の力じゃないし、みんなでやった結果だと思います。でも勝ち切れなかったことは、日本の甘さがあったと思います。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/23(土) 00:00 ハイライト:浦和vs川崎F【明治安田J1 第28節】