今日の試合速報

スーパーカップ2025
スーパーカップ2025

オフィシャルニュース

一覧へ

チャリティマッチ、柏木と原口が全力でプレー (11.03.29)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
『東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン! 日本代表vsJリーグTEAM AS ONE(J選抜)』が29日、大阪・長居スタジアムで行なわれた。4万613人の観衆が見守る中、試合開始前には両チームキャプテンが挨拶。日本代表の長谷部 誠キャプテンは「日本の力、サッカーの力を信じ、全力を込めて、気持ちを込めて戦います」と宣言した。

この試合には浦和レッズから2選手が参加した。日本代表・柏木陽介、J選抜・原口元気はいずれもベンチスタート。そのほかレッズ在籍経験者では日本代表スタメンに長谷部 誠、サブに阿部勇樹と細貝 萌。J選抜のスタメンには田中マルクス闘莉王、小野伸二が名を連ねた。

センターサークルに両チームの選手が集まって黙祷を捧げた後、19時20分、日本代表ボールでキックオフ。立ち上がりこそ球際で激しい攻防が見られたが、時間が進むにつれ、シーズン真っ最中の欧州組を中心に構成された日本代表がゲームを支配するようになる。15分、遠藤保仁の直接FKゴールで先制すると、19分には岡崎慎司が追加点を挙げ、2-0とリードして折り返した。

1点を返したいJ選抜のストイコビッチ監督は、ハーフタイムに原口ら4選手を投入した。3トップの左に入った原口は、試合前に「負けていたら点を取りにいくプレーをしたい。ドリブルで仕掛けたりもしたい」と話していた通り、積極的な攻めを見せる。57分、左サイドでボールを受け、中に切れ込みながらシュートを放つ得意の形を見せると、74分にはカズこと44歳・三浦知良とのワンツーから密集を通すスルーパスで決定機を演出した。関口訓充のシュートはほんのわずかだけゴールを外れたが、J選抜にとってはここまでの最大の決定機だった。

一方、2点をリードする日本代表のザッケローニ監督は後半からメンバーをほぼ入れ替え、3−4−3のダブルボランチには柏木と阿部が並んだ。守備的な阿部とシンプルなパスさばきを得意とする柏木はそれぞれの持ち味を見せ、ゲームをコントロールしていった。

J選抜が一矢報いたのは83分。前線に上がっていた闘莉王がヘディングで落としたボールはディフェンスラインのギャップをうまく突き、前線に躍り出た三浦が右足でゴールを決めた。

試合はこのまま2-1で日本代表が勝利し、プライドを守る結果となったが、震災の影響で練習もままならず、コンディション不足の状況で奮闘したJ選抜にも日本代表以上の拍手が送られた。また、両チーム最年少19歳の原口、阪神大震災を経験した柏木は敵味方関係なく、互いに笑顔で労をねぎらっていた。


【柏木陽介】
(試合を振り返って)
「真剣に取り組みました。見ている人に勇気を与えられたかどうかは分からないですが、僕らにできることはサッカーを通して勇気や希望を与えることだと思っていました。そのために全力を出せたと思います」

(阪神大震災も経験したが?)
「僕らのときとまた違うひどさがあります。しんどいことも分かっています。今回、僕らが何をできるのかなということは分からなかったですが、唯一できたのが募金を集めるなどへの協力でした。だから、まずそれを積極的にやろうと思いました。まだ足りていないと思いますが、もっと機会があればやっていきたいです。被災地でサッカーをやって見てもらいたいし、一緒にやりたいですが、それはできないこともあります。ただ、この先、もっと落ち着いてきたときに僕らが全力でやらないといけないこと、それはサッカーですから」

(45分間プレーしてどうだった?)
「全然、駄目でした。個人的に、(自分の出た)後半は負けたという気持ちです。カズさんは持っているなと感じたし、カズさんが決めて良かったというのはおかしいかもしれないですが、カズさんで良かったという気持ちもあります」

(全然、駄目というのは?)
「もっと落ち着かせるところを落ち着かせることです。メリハリをもっとつけること、DFが持ったときにもっと行くこと。それと、試合の中で間延びが多かったです。もっと声を出してやらないといけなかったです。しっかり声を出してやっていかないといけないと思いました」

(槙野とも久々に同じチームでやったが?)
「昔よりは控えめになっている感じがありました。シュートに行けるところもあったと思います。一緒にまたやっていけたらと思います」

(阿部とのダブルボランチだったが?)
「久しぶりでしたが、違和感はなかったです。でも、チームとしてうまくいかない時間が多かったです。阿部さんとどうこうというより、チームとしてもっと声を出してやっていかないといけなかったと思います」

(4日間を振り返って。)
「良い経験になりました。楽しかったです」


【原口元気】
(試合を終えて。)
「楽しかったです。このメンバーとできるんだと思って、とても楽しかったです」

(ワンツーから決定機を作ったが?)
「関口君が決めてくれれば、アシストになったんですけどね。でもイメージ通りのプレーが何回かできたので、気持ちよかったです」

(その後ボランチになったが?)
「人生でボランチはやったことないから戸惑いました、でも、闘莉王さんが後ろから声をかけてくれて、それで戸惑いながらも何とかできたかなと思います」

(中村俊輔選手と近くでプレーして感じたことは?)
「ボールの置き所と、そこからのキックの精度というのは、真似したくてもできないものです。やっぱりすごいと思った。俊輔さんだけじゃなく、(中村)憲剛さん、(小野)伸二さんとも一緒にできてすごい楽しくなっちゃったし、すごいうれしくできた。なんかもう、うれしいです」

(来る前は不安もあったのでは?)
「このメンバーで自分が入ってできるのかなと思いましたが、やってみたら意外にできたので、今後のモチベーション的にも上がりました。本当に、本当に貴重な経験ができました」

(三浦知良選手のゴールは?)
「スターは本当に点を取っちゃうんだなと思いました」

(サッカーの力を見せることができた?)
「試合を終わって、スタジアムで1周まわったとき、たくさんの人が喜んでくれたし、みんな笑顔になってくれたのでそれだけでもサッカーの力は本当にすごいと思った。テレビを見てくれた人も喜んでくれたと思います」

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/12/19(木) 12:00 Jリーグ審判レポート(シンレポ!)審判の舞台裏 #9「“VARの父”にベン・メイブリーが直撃!」