3月15日に自宅のあるオランダに帰国していたペトロヴィッチ監督がボヘルスヘッドコーチと共に、本日午前中に再来日。その足で大原クラブハウスに直行し、13時半前に到着すると、早速、柱谷GMやスタッフとミーティングを行いました。ペトロヴィッチ監督は、明日のトレーニングから指揮を執ります。
また、故郷、オーストラリアに帰国していたスピラノビッチも、本日夕方、再来日。明日のトレーニングからチームに合流します。
■ペトロヴィッチ監督
「4月24日の名古屋戦に向けては、最初に浦和レッズに来てから、開幕戦までの準備とは状況がまったく違うということは認識しています。今までやってきた準備とは少し違った形になるということは、明らかです。しかし、それにはまず、今までもそうですが、コミュニケーションであったり、選手が何を考えているかを感じとるということがものすごく大事だと思っています。明日、まず選手と話しをして、必ず頭の中に何か残っているもやもやがあると思いますので、そういったものをどうやって取り出せるか、どうやってうまくリーグ戦に持っていけるかを選手としっかり話していきたいと思います。今回の震災は、すべての日本人の方々の心に、衝撃を与えた出来事だと思います。
選手が休みの期間中に、行動してくれた活動はすごく評価したいと思います。さまざまな形で、義援金を集めたり、避難をしている子供たちとサッカースクールをしたり、少しでも被害にあった人たちのためになろうという考えを、行動で示してくれました。すべてが復興できるというわけではないですが、少しでも自分たちの姿勢を見せることができて、良いことだと思います。
そして、世界中のすべての国の人たちが、日本の人たちのために、いろいろな活動を行なっているということ、これは、日本の人たちの今までの世界への姿勢や接し方を、世界の人たちが評価しているという表れではないでしょうか。それは日本人として、誇りを持っていいことだと思います。
オランダでいえば、国が銀行の口座を作って、すべてのオランダの人たちがそれぞれの思いをこめて募金をするといった形をとったり、すべてのスポーツで試合の前に1分間黙祷が行なわれています。そういうことを見ていると、ものすごく日本人は世界にリスペクトされていると思います。
1年でスポーツやすべてのことにおいて、日本が元通りになることはあり得ないことだと思いますが、私たちはできる限りのことをして、今年をしっかりポジティブな形で締めくくるということをやっていかなければいけないと思います。私たちはこのまま前に進むことしかできないので、そういった姿勢を見せるのが大事だと思います」
以上
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