3月18日(金)RadioBerry主催「RadioBerry東日本大震災 栃木 救済プロジェクト〜Tochigi Love&Action〜」に、入江利和選手、鴨志田誉選手、渡部博文選手、那須川将大選手が参加しました。今回の大震災により栃木県内も大きな被害を受けました。ライフラインが滞っている那須町と矢板市に飲料水1万本、充電式携帯ラジオ約40台、タオル200本を、リンク栃木ブレックス、日光アイスバックス、宇都宮ブリッツェンの選手達などと一緒に届けました。
那須町へ7000本、矢板市へ3000本の飲料を運ぶために、列を作り参加者全員でトラックに飲料水を積み込み、宇都宮から県北へバスで向かいました。
栃木SCの選手達が訪れた避難所は、那須町文化センターと那須町スポーツセンターの2か所。入江選手は被災された方々の言葉に耳を傾け、励ましの言葉を掛けていました。「精神的に参っていたので、励ましの言葉をもらえてありがたい」と、被災された方々は話してくれました。
避難所生活では体を動かす機会が減ることから、全員でストレッチを行いました。まだ寒さが残るこの時期、1時間に1回ストレッチなどで体を温めることが大切です。
子ども達には飴を配布。那須川選手は女の子から逆に飴をもらったり、虫歯の話題などで会話が弾み、短い時間でしたが触れ合いを楽しみました。避難所生活では苦労も多いかと思いますが、子ども達の元気な姿や笑顔が皆さんの心の支えになっているのではないでしょうか。
那須町スポーツセンターには東京電力福島第1原子力発電所の放射能の影響で、福島県から避難されていた方も数多くいらっしゃいました。今朝、福島から那須町に入られた方は、「カレーなどの配給があり、助かりました。栃木の方の温かい心遣いに感謝します」とおっしゃっていました。
栃木SCとしましては、今後も今回の地震で被災された方々への継続的な支援活動を考えております。本日開設いたしました義援金口座への募金活動のご協力など、皆様には救援及び復興支援に向けた活動へのご協力をお願いすることがあると思いますが、活動にご協力をいただければ幸いです。
=救援プロジェクトに参加した選手コメント=
●入江利和選手:
「実際に現地を訪れることで分かったことがたくさんありました。栃木県内の那須町でも、苦労されている方がいらっしゃいました。被災された方の力になるために、これからも何ができるのかを考え、取り組んで行きたいと思います。福島県から避難されている方もいらっしゃいましたが、今回の地震に関しては日本全体で協力する体制を整えることが重要だと改めて痛感しました。僕自身ができることは何でもやりたいですし、今回のような支援する機会が今後もあれば、積極的に参加したいと思っています。」
●鴨志田誉選手:
「思っていたよりも皆さんが元気で安心しました。ただ、自宅に帰れないことへの不安を抱えていらっしゃいました。慣れない集団生活ではストレスが溜まると思います。お互いに助け合うことで乗り切って欲しいですし、僕達は支援活動などができればいいなと思っています。『家の中がぐちゃぐちゃだけど、掃除する気力が湧かない』と話されている方もいらっしゃいました。掃除に関してはチームとして取り組める活動かもしれません。救援物資の供給はもちろん、今後も引き続き支援活動に取り組んで行きたいと思います。」
●渡部博文選手:
「皆さんの笑顔が見られて良かったです。大きなダメージを受けた被災地から避難されている方が数多くいらっしゃいました。家にひとりで居るよりは、避難所に居る方が安心できるかもしれません。ただ、自宅に帰れない不安は当然あると思います。今回の活動を通して、皆さんに少しでも元気や勇気を与えられることができたと思っています。僕達は現地に助けにはいけません。人の命も救えませんが、人それぞれに役割が違っても、できることがあるはずです。そのことを日本中が意識すれば、少しずつ事態は改善していくと思っています。今後も何らかの形で協力していきたいと思います。」
●那須川将大選手:
「福島から避難されている方がいらっしゃいました。家が倒壊したり、家にひとりぼっちになってしまい、苦労されている方がたくさんいらっしゃいました。現場に足を運ばないと実感できないことを、たくさん感じられました。救いだったのは子ども達が元気だったことです。辛い状況でも笑顔や元気は大事です。ずっと暗い顔をしていては悲観的になるばかりですから。これから事態を改善するために、笑顔を増やしていければいいなと思いました。そのために僕達はJリーグが再開した時に、サッカーを通して頑張る姿勢などで、皆さんを明るくしたり、笑顔にできればいいなと考えています。避難されている方の中にも、サッカーを、栃木SCの試合を毎週楽しみにされている方もいました。その方達のためにもトレーニングや試合で頑張る姿を見せることの重要性を痛感しました。」
以上
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