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金井貢史選手更生プログラム期間終了のお知らせ (11.02.07)

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横浜F・マリノス所属の金井貢史選手に対する更生プログラム期間を、過日、1月31日をもちまして終了致しましたことをお知らせ致します。

同選手は、去る10月18日に道路交通法違反により検挙され、自宅謹慎を経て、12月8日より、クラブ職員をファシリテーターとする更生プログラムを受けてまいりました。
プログラムは、再発防止と法令遵守という社会常識を身につけることを第一義の目的として作成され、プロサッカー選手とは異なる立ち位置での様々な活動を行うことにより、自身の社会的立場を改めて認識し、その責任を全うする強い意思を獲得させるべく作成され、特に、実施項目に対する振り返りや対話をすることを重視してまいりました。

先日、1月31日に最終レポートを提出し、既に弊クラブ代表取締役 嘉悦 朗、ならびにチーム統括本部長 下條 佳明との最終面接を終えました。

プログラムをきっかけとし、本件の社会的影響力やクラブ内影響力の大きさを十分理解し、深く自分自身を見つめ直し、反省したことにより、再発防止に向けた意思確認及び自らの社会的立場や影響力の認識のレベルそして感受性の大きな変化を、本人の言動、表情、態度、レポート内容などから認められたため、ここで一度プログラムを終了し、行政処分を待ってクラブからの処分を確定させる運びとなりました。

また、最終面接では、当面の間、フォローアップ研修として月に1回程度、クラブスタッフによる研修を継続することも確認されました。

下記、プログラム内容を本人のコメントと併せまして、ご報告致します。
金井貢史の更生プログラム実施の期間中、皆さまにご理解とご協力を賜りましたことを、厚く御礼申し上げます。

【最終面接でのファン・サポーターの皆様に向けた金井貢史コメント】
「今回の件で、本当にたくさんのファン・サポーターの方々を失望させてしまいました。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。トリコロールフェスタの時には、皆さんから厳しい言葉をかけられるのを覚悟していましたが、逆に温かい言葉をかけて頂いて本当に感謝しています。
でもその反面、当然ながら厳しい意見の方もたくさんいると思いますので、そういった方々にも何とか認めてもらえるように、プレー面ではもちろんのこと一社会人としても認めてもらえるように、今後はより一層頑張らないといけないと思っています。
このプログラムをやらせていただき、毎日新しい発見があり、いろいろと勉強になりました。僕たちサッカー選手が、普段気持ちよく練習させてもらえている裏には、本当にたくさんの方々が関わっていて、今回、そういった仕事もさせていただく中で、たくさんのことを学ばせて頂きました。この環境でサッカーが出来ることが当たり前だと思っていた自分の甘い考えを改めるきっかけにもなりましたし、支えてくださっている方々に恩返しするためにも、サッカー選手としてひたむきにやっていきたいと強く思いました。
このプログラムを通して僕自身がもっとも感じたことは、僕は1人で生きているというのではなく、色々な人に支えられたり守ってもらったりしているということです。常にこの気持ちを忘れないでプレーしていきたいと思います。」

【更生プログラム実施期間】
2010年12月8日(水)から2011年1月31日(月)まで

【更生プログラムの目的】
自らの過ちを受け入れ、自らの行いを省みることにより、人間性、感受性を回復することを第一の目的とする。その上で、自らの社会的立場を十分理解し、与えられた役割を強い気持ちで全うし、自らの持ち味を十分に発揮する。それにより、ひとりでも多くの方々と良い関わりを持ち、プロサッカー選手として社会に貢献できるようになることを目的とする。また、社会常識(マナー)を獲得することも目的とする。

【通常プログラム概要】
※ファシリテーター指導の元、実施
1) 朝プログラム:27回
実施日: 2010年12月8〜10日、13〜17日、20〜24日、27〜28日
2011年1月5日、12〜14日、17日〜21日、24日〜28日、31日
6:50までに集合、日記の提出。
6:55 朝のミーティング。本日の予定をファシリテーターに報告。
マリノスタウン周辺の清掃及び観戦スタンド男子トイレ清掃。
8:05 クラブハウスにて、朝食。
8:20 プログラムの目標を音読した後、新聞(朝刊)を読む。
トピックを選びレポート。レポートの書き方、考え方に対するディスカ
ッション。  ※日程により中止日あり
8:45 日記を中心にディスカッション。
8:55 呼吸法、イメージトレーニング
9:00 トレーニングの準備サポート(用具準備の手伝い)
※トレーニング日のみ実施。片づけサポートも行う。

2) 昼プログラム:18回
実施日: 2010年12月8〜10日、13〜17日、20〜24日、27〜28日
2011年1月12〜14日
その日の日程に応じ、昼食時間を設定。
前日の活動の振り返りと対話。ここでも、自身の問題や課題に向き合う。
状況に応じて対話の内容を深める。トレーニング日には、その日のトレーニングを振り返り、対話。

3)特別プログラム(感受性を取り戻す体験プログラム):19回
(1)アカデミー指導者サポート: アカデミー追浜校、二俣川校、大和校、東山田校
(実施日:12月8日〜10日、15日〜17日)
(2)Jユースカップサポート: 会場設営担当(実施日:12月12日)
(3)商品販売部サポート: 福袋詰め業務(実施日:12月21〜22日)
(4)学校訪問: 横浜市立市場小学校放課後キッズクラブ(実施日:12月24日)
(5)座禅: 金剛寺@小机(実施日:12月21日、1月25日)
(6)ビジネスマナー研修: スポンサー企業の協力のもと企業訪問、
年末年始の社員への挨拶(実施日:12月7日、28日、1月5日)
(7)天皇杯決勝観戦: 自分でチケットを購入。「サッカー観戦をするということ」という
レポートを作成(実施日:1月1日)
(8)新体制発表会サポート: 配布物袋詰め業務、新加入選手アテンド業務
(実施日:1月12日)
(9)プライマリー(MM)トレーニング参加:実施日:1月15日
(10)トリコロールフェスタ:インフォメーションブース業務(実施日:1月29日)
※実際は、ファン・サポーターの皆様への挨拶に終始

4)作成物、テスト
(1)日記: その日あったこと、その時感じたこと、考えたことを記入
(提出日:朝プログラム実施日に同じ)
(2)新聞記事へのレポート: 日経新聞の中からトピックを選び、100文字で要約、300文字
でそれに対する意見を述べる。(実施日:朝プログラム実施日のうち19日間)
(3)QCリスト: 品質管理の手法を規則正しい生活を送るために活用したもの。
週明けに提出(9週分)。
(4) 読書感想文:ファシリテーター推薦の課題図書(サッカー選手自伝本やスポーツに関
する書籍)8冊
(5) 目標設定:夢、長期目標、中期目標、短期目標、当面の目標
(実施日:12月5日、1月12日、31日)
(6) テスト: 以下の項目を12月5日、28日、1月31日に実施
<1> あなたにとって大事なことは何ですか
<2> あなたにとってサッカーとは何ですか
<3> あなたにとってマリノスとは何ですか
<4> あなたにとってファン、サポーターとは何ですか
<5> なぜあなたは過ちを犯したのですか
<6> どうすれば、過ちを犯さずにすんだと思いますか
<7> 周囲にして欲しかったことは何ですか
<8> 今、自分にできることは何ですか
(7) 「サッカー観戦をするということ」: 1月5日提出
(8) 「更生プログラムを終えて」: 1月31日提出
(9)プログラムにご協力頂いた方々への手紙: 随時発送中

※なお、フォローアップ研修を月1回程度、継続致します。

以上
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