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FIFA U-17女子ワールドカップ トリニダード・トバゴ 2010 準々決勝(vsアイルランド) マッチレポート(10.09.18)

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U-17アイルランド女子代表 1(前半0-1)2 U-17日本女子代表

日本は、体格で大幅に勝るアイルランドを退け、初の準決勝進出を決めた。グループステージにはなかった独特の重圧。選手たちは、それに屈することなく高い技術を駆使した堂々たる戦いぶりで、観客を魅了し、会場を沸かせた。

おそらくゲームプランだったのだろう。アイルランドは開始直後からロングボールを多用し、前のめりでプレッシャーをかけてきた。それに対して日本の守備陣は冷静さを失わなかった。特に中央の2人、村松と高木は奪ったボールを単純にクリアするのではなく、パスをつなぐことでチームを落ち着かせた。

相手が前掛かりになっていた分、重心の低いドリブルからの突破を得意とするFW横山と、運動量が豊富なトップ下の川島の周囲にはスペースができていた。前半16分と18分に2人の連係プレーからチャンスが生まれると、流れは一気に傾いた。劣勢に立たされ、追い込まれた相手DFは34分、たまらずペナルティーエリア内で横山を倒してPKを献上。それを献身的なプレーでチームを支える猶本が、右足で危なげなく決めて、日本が先制した。

後半に入って、GKとDF間のまずい意思疎通から失点するが、吉田監督も「得点がほしいときに、ゴールを奪ってくれる」と言うFW横山が、一矢報いた。卓越したドリブルから巧みに相手をかわし、右足の豪快なシュートでネット揺らして勝ち越した。追いすがる相手の終盤の猛攻にも、GK平尾が体を張ったプレーで壁となった。

ベスト8止まりだった前回大会から一歩前進し、4強入りを果たした日本。吉田監督は「厳しい試合で、勝ててラッキーだった」と謙遜するが、日本の実力は本物だろう。
新たな歴史を刻むべく吉田ジャパンは、決勝の舞台を懸けて、21日の朝鮮民主主義人民共和国との試合に挑む。

以上
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