■AFC U-16選手権タイ2009
2009年11月9日(月)グループリーグ第3戦 16:00 KO
@スパチャラサイ・ナショナル・スタジアム(バンコク/タイ)
U-16日本女子代表 1-3(1-3) U-16オーストラリア女子代表
得点経過
8分 尾田 緩奈(神村学園高等部)
14分 失点
29分 失点
45分 失点
■マッチレポート
タイで行われているAFC U-16女子選手権で、9日、日本は予選グループ最終戦を迎えた。ここまでグループB首位を走る日本が予選グループ最後に戦う相手も、2連勝ですでに決勝トーナメント進出を決めているオーストラリア。
「この3戦で一番よかった」(吉田弘監督)立ち上がりを見せた日本は5分、FKのチャンスからゴール前で浜田遥が競り落としたところへ尾田緩奈がツメるもクロスバーの上。しかしその2分後、左サイドの浜田からのパスを尾田がシュート。ポストに跳ね返されたボールはGKに当たってそのままゴールへ吸い込まれた。このまま勢いをつけたい日本だったが14分、CKのキャッチをGKがこぼしたところを BRITTANY WHITFIELDに決められ、同点とされる。すぐに気持ちを切り替えて攻撃に転じる日本。16分には、京川舞が絶妙なタイミングで抜け出し強烈なシュートを放つもGK正面。その直後には川島はるなからのクロスにGKが触れず、裏へ抜けたところを浜田がシュート。しかし、これもDFにブロックされてしまう。続くチャンスをなかなか決められない。そして29分、TEIGEN ALLENにゴールを決められてしまう。「DFは2枚ついていたが、コースが変わったことで、コースを切れていなかった」とは田口ひかり。前へのパスがレフリーに当たりさらわれてのゴールという不運なものだったが、オーストラリアに逆転を許してしまった。ここから長嶋洸、加藤千佳、京川らがシュートを浴びせる猛攻を見せるが、どうしてもスコアを動かすことができない。日本の攻撃を凌いでいたオーストラリアはロスタイム、カウンターからCAITLIN FOORDが決めて日本から大きな3点目を奪う。
早い段階で得点を返したい日本は後半に入っても、チャンスを作るもあと一歩及ばない展開が続いていた。62分、吉田監督が動く。京川、DF樫本芹菜に代えて、長澤優芽、後藤亜弥を入れる。突破口を開きたい日本は、トップに上がった加藤が強引に運んでミドルシュート、後半から入った仲田歩夢からのパスを浜田がシュート――なんとか流れを掴もうとする。しかし、左サイドで奮闘していた浜田の足は限界にきていた。この日3度目となる攣りを起こしたところでピッチを離れる決断を下す。すでに3枚のカードを切ってしまった日本は10名で戦わなくてはならない。それでも諦めない日本は数的不利を感じさせない攻撃を見せるが、結局最後までネットを揺らすことはできず、1−3で敗れた。
■選手コメント
◇加藤千佳選手
今日は何本かトップ下の位置からサイドにいいパスを出せた。でも、迷ってしまい、すべてが1歩1歩遅れてしまった。後ろからの声がほしかった。日本が引いていて、常に相手の方が人数が多かったので、全体的にもう少し上げたかったです。準決勝では運動量を増やして相手の陣地でサッカーをしたい。トップ下をやるとしたら、(相手を)かき回したいと思います。
◇山本摩耶選手
守備を意識しすぎて、DFに吸収されてしまい、中盤が空いてしまった。横パスのミスが多かった。もっと自分から仕掛ければよかったと思います。守備の面では当たり負けないことを意識しました。相手のパスに対して隙を逃さずインターセプトを狙っていた。攻めの面ではミスはあったがグランドを広く使えるように常に逆を意識できたと思います。
次は良かった守備の面を引き続き意識しつつ、ボランチとしてミスパスをなくし、点を取ることをこころがけたいです。
◇鈴木里奈選手
前半の最初は攻撃参加できたし、声も出せた。試合の入り方は良かったと思います。
反省点は田口とのコミュニケーションがうまくできていなかったところ。自分のポジショニングが良くなく、カバーも出来ていなかった。特に失点後は消極的になってしまったように思います。次からは点を入れられても積極的にやりたい。試合中もコミュニケーションをとり、試合の中で修正していけるようにしなければいけないと思います。
■今後の試合スケジュール
2009年11月12日(木)
準決勝 16:00KO vs. U16韓国女子代表
以上
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