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大分トリニータ スペシャルスポンサー「株式会社マルハン」とのスポンサー契約について(09.09.14)

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現在スペシャルスポンサーの株式会社マルハンとの経緯と今後についてご説明をさせていただきます。

株式会社マルハンには、平成17年7月、深刻な経営危機に加え、チーム成績も低迷するなど窮地に陥っている弊社に対しまして、ユニフォームスポンサー契約締結のご英断をしていただくとともに、さらにはマルハンシート(ホームゲーム毎試合1266席分のシーズンシート)6年分(3億円)の購入など、多大なご支援をいただきました。そのお陰で弊社も経営危機を脱し、リーグ成績も最終順位を11位としてJ1残留を果たすことができました。
平成18年には、引き続きご支援をいただき、クラブとしては初となる日本代表3名が選出されるなど、最終順位も8位という好成績でシーズンを終えることができました。

しかしながら、平成18年12月、Jリーグから「株式会社マルハンが優良な企業であり、スポーツを始め様々な分野で地域貢献をしており、知事をはじめ多くの県民・サポーターの皆様に掛け替えのないパートナー企業として認められているものの、ホール業界がJリーグのスポンサー自粛カテゴリーであることから、『平成19年度以降のユニフォームスポンサーとして許可できない』」との方針が示されました。
これに対し、弊社としては、株式会社マルハンが全国エリアを対象とする地上波放送局のコマーシャルで既に認められていること、経営の健全性、公正、透明性の確保がなされ、コンプライアンス等が確保されていること、他のスポーツ・文化等において積極的に社会貢献を行なっていること等を理由に、ユニフォームスポンサーとして認めるべき企業であると強く要望を致しました。さらに、多くの大分トリニータを愛するサポーターの皆様が中心となって『マルハンを胸スポンサーに復活させる会』が平成18年12月に発足し、「マルハンをユニフォームスポンサーに復活させよう」という署名活動が県内を中心に展開されました。その結果、35万人もの方々の署名が集まり、代表者がその署名をJリーグに対して提出し、株式会社マルハンのユニフォームスポンサー復活を要望していただきました。
株式会社マルハンにおかれては、このような県民の皆様の熱い思いに応えていただき、平成19年度よりユニフォームスポンサーではなく、スペシャルスポンサーとしてご契約を締結していただくとともに、チーム成績の低迷が続いた同年7月には弊社が行っている地域貢献活動の『ブルーシティプロジェクト』にもご協賛をいただきました。そのご協賛により戦力補強を行うことができ、その後チームは甦り、九州唯一のJ1の灯を保つ事が出来ました。
そして平成20年には、引き続きスペシャルスポンサーとして、物心両面に渡る支援の下、悲願であったナビスコカップ優勝と、最終順位4位という、チーム創設以来、最高の成績でシーズンを終えることができました。これもひとえに株式会社マルハンの温かいご支援の賜物であり、それが無ければできなかったことは言うまでもありません。

こうした中、ユニフォームへのロゴ表示が2年もの間ないことを踏まえ、平成20年10月には株式会社マルハンより弊社に対し、平成21年度からのスポンサー契約において、企業として『広告という対価を伴わずにこれ以上の経済的な支援を続けあるいは拡大させる事は厳しいものがある』との見解を頂戴し、平成20年11月にJリーグに対して同問題について文書での回答を求め、平成21年6月に文書回答を頂き、平成21年度のシーズンスタートに際しても、今後Jリーグよりユニフォームカテゴリー等の規制緩和について明確なスタンスが示されない限り、平成22年以降のスペシャルスポンサー契約の継続は難しいとのご指摘を受けました。
弊社と致しましても、平成19年以降、大分県・大分市、さらには多くの県民・サポーターの皆様とともに、Jリーグに対して再三再四にわたり要望を行って参りましたが、Jリーグのご理解が得られず、この度、株式会社マルハンの平成22年以降のスペシャルスポンサーの撤退が決定いたしました。

弊社が平成17年の経営危機、成績不振というどん底の状態から、昨年の九州クラブチームで初のナビスコカップ優勝、そしてリーグ戦4位という過去最高の成績を残せたのも株式会社マルハンからの物心両面からの多大かつ温かいご支援があったからこそであり、これほど多くの県民・サポーターの皆様から愛された株式会社マルハンに対し、感謝と尊敬の念は絶えません。改めまして、株式会社マルハンはチームの歴史において極めて重要な役割を果たしていただいたパートナー企業であり、ここに深く御礼を申し上げる次第でございます。また、弊社としては35万人の署名をいただいた皆様の思いを受け止め、今後も社会経済情勢の変化に伴ってホール業をはじめスポンサーカテゴリーの変更をJリーグに要望していく所存です。最後に株式会社マルハンとは引き続き良好な関係を続けていきたいと願っております。

以上
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