29日のドイツ戦の翌日、フランス入りしたなでしこジャパンは31日、次なるフランス戦へ向けて調整を行った。
サマータイムが実施されている現在のフランスは日の入りが遅く、トレーニングが始まった16時45分でも真昼のような陽射しがある。
トレーニングはウォーミングアップの後、いつものようにパス回しからヘディング、そしていくつかの形を意識しながらのシュート練習を行い、最後はスタッフも入れてのミニゲーム。時間を忘れての盛り上がりを見せ、笑顔でトレーニングを終了した。
望月聡監督代行は「ドイツ戦では0−0という結果でしたが、“個”の力の差を強く感じました。今回の遠征は今のなでしこジャパンがどれくらいできるのか、どれができないのかということを見極めることが目的ですので、佐々木(則夫)監督とも話をしたのですが、2つの公式戦についてはベストメンバーで臨もうと考えています。
それでも、やはり試してみたい人材が多く揃っているので、試合展開によってはいろいろとチャレンジができるかもしれません」と、ベストメンバーで臨むとしながらも、ドイツ戦では出場機会が得られなかった選手たちへの期待も口にした。
また、フランス戦での出場を狙う山口麻美は「やはり、“代表”というのは特別なものがあります。今は海外でプレーをしていて、同じチームにいろんな国の代表選手が集まっているので、日本人として意識することはありました。もし出場できたら、球際や当たりの激しさを武器にしてチームに貢献したいです」と欧州で活躍しているからこそ、感じる“代表”の重みを感じながら抱負を語ってくれた。
ドイツ戦を初めて引き分けたことで得た手ごたえはひとまず封印して、フランス戦という新たな戦いに照準を定め直したなでしこジャパン。
世界ランキングでは7位の日本に対し、フランスは8位となっているものの、実力は五分と五分。どちらがイニシアティブを取る展開になるのか。新たな局面から自分たちの成果を導き出せるかどうかが日本のこれからの一年の強化に影響する。大きな責を担ったフランス戦は8月1日18時(現地時間)キックオフを迎える。
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一覧へフランス戦へ向けて調整を終える なでしこジャパン(日本女子代表)ドイツ・フランス遠征レポート(09.07.31)
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