来年のFIFA U-20女子ワールドカップの出場権がかかったAFC U-19女子選手権の初戦でオーストラリアに引き分けた日本。1点リードで迎えた終了間際の失点に、そのショックは小さいものではない。しかし、次戦のチャイニーズ・タイペイからしっかりと勝ち点3を取っておかなければ決勝トーナメントへの道はない。
チャイニーズ・タイペイは小柄な選手が多いという特徴からも日本のように組織的に戦うチームだ。これまでも日本に対しては自陣に引き、がっちりとガードを固めて、失点を防ごうという試合運びを貫いている。日本としては大量得点が欲しいが、その思いが強すぎれば、ゴール前に林立するであろう相手にシュートコースをさえぎられ、得点に結びつけるのにかなりの時間を必要とする事態に陥りかねない。焦りは禁物だ。相手を引き寄せて有効的にスペースを作り出さなければ、ゴールへの軌道は確保しにくいだろう。オーストラリア戦は控えにまわっていた選手たちにも出場のチャンスが大いに生まれる次の試合。グループリーグ最後の中国戦の前にリズムを崩さないよう、相手に合わせることなく、展開していくことが必要だ。
(文/早草紀子)
■亀岡夏美選手インタビュー
QいよいよAFC U-19女子選手権が始まりました。
亀岡:事前合宿に入って、チームの雰囲気が一気に高まったんです。共通理解が深まってきていると感じています。これまでは佐々木(則夫)監督のサッカーの“個”の部分を全員が理解できていなかったように思います。
Qトレーニングにも熱が入っていましたね?
亀岡:トレーニングの中でもみんなが常にミーティングで話される戦術について意識をもってプレーしているからだと思います。コーチがビデオをまとめてくれるので、それをチェックして、さらに課題を見つけて次のトレーニングという形なのでイメージを持つことができています。
Q亀岡選手はボランチですが、このポジションの魅力はどんなところでしょう?
亀岡:やっぱり、自分がゲームを作れるというところですね。攻守を担うので頭も使うんですが(苦笑)。
Qアピールポイントと自分の中での課題を教えてください。
亀岡:自分からのパスでサイドとか、トップに流れを生み出せるところはアピールしたいです。あと課題はボールを失わないこと。プレッシャーの強い相手が寄せてきても周りを見て、落ち着いてボールを送れるようにしたいです。
Qこの大会への意気込みを聞かせてください。
亀岡:まずはアジアで優勝!トップに登りつめるために一戦一戦大事に戦っていきたいです。
以上
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