◆1stステージ総括
優勝した横浜F・マリノスは岡田武史監督のもと、選手全員が“勝ち”を意識し、攻撃的なプレーを展開した。中断後に柳想鐵が加入して攻守が安定したこともあり、瞬く間にトップに浮上。プレッシャーに負けることなく優勝を遂げたのは、さすが名門クラブの底力といえる。
2月のA3マツダチャンピオンズカップで一時的なスランプに陥った感もあったジュビロ磐田だが、リーグ戦には見事復活。素早いパス回しで相手を翻弄し、攻めの姿勢を崩さないサッカーは磐田の最大の魅力であり、“王者”たる風格を表していた。惜しくも優勝は逃したが、昨シーズンの輝かしい功績に安閑とすることなく2位につけたのは、非常に価値あることだと思っている。
3位となったジェフユナイテッド市原の躍進にも敬意を表したい。特筆すべきはオシム監督の指導力だ。サッカーの基本である走力、スピードを追求し、最後までゴールを狙う強い姿勢を選手に植えつけた。1stステージ優秀選手となった崔龍洙選手の得点力、阿部勇樹ら若手選手のプレーにも目を見張るものがあった。最後に連敗を喫してしまったが、チームが一丸となって、最後まで諦めずに戦ったことは今後の大きな力になるだろう。
関西勢の躍進を期待していたが、今年の天皇杯を制した京都パープルサンガが最下位に、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸も下位に甘んじてしまった。2ndステージはその雪辱を果たすべく、アグレッシブなサッカーを見せてほしい。4位となったFC東京、常勝チームの鹿島アントラーズ、負けは少ないものの引き分けで勝点を積み上げることができなかった名古屋グランパスエイト、また、東京ヴェルディ1969も終盤に調子を上げてきており、2ndステージも激しい覇権争いが期待できそうだ。
◆延長Vゴール廃止の評価
昨年より90分間で勝敗が決着した試合が増加し、ゴール数もシュート数も増えている。選手交代も活発に行われており、攻撃的なサッカーへと変化していることがうかがえる。優勝争いが激化したのも、延長Vゴール廃止によるところが大きいのではないだろうか。この効果は、優勝争いや残留争いなど、2ndステージでさらに顕著に表われるだろう。
◆レフェリーについて
SR(スペシャルレフェリー)も今季4人に増加、また、若手審判員の活躍も顕著になってきており、審判員の活性化が図られている。「Jリーグ対応セクション」の活動も積極的で、起こった事象に対して迅速に対応、きちんとフィードバックがなされてきているのは評価すべきところだ。攻撃的なサッカーが展開されている中、審判員の役割もさらに重要になっている。今後益々の改革を期待している。
◆観客動員
今年の1stステージは、前半、雨の影響があって動員が伸び悩んだ時期もあったが、1試合平均17,848人と、昨年より1,000人以上も多い観客動員となった。これは、土日開催による効果と各クラブの集客努力、さらに、終盤にきて優勝争いが拮抗したことなどによるものだろう。ベガルタ仙台や大分トリニータなど、成績が芳しくなかったにもかかわらず多数の集客を上げているチームは、地元の期待に応えるべく、2ndステージは上位を目指して頑張ってほしい。
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2024年11月30日(土)14:00 Kick off