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【第94回天皇杯 決勝 G大阪 vs 山形】石崎信弘監督(山形)記者会見コメント(14.12.13)

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●石崎信弘監督(山形):

「先週J1昇格プレーオフに勝って、そのあと1週間トレーニングをして、気持ち的には選手も天皇杯に切り替わって、いいトレーニングが出来たと思います。今日は試合の入り方は悪くなかったと思いますが、一つの長いボールからヘディングで競り負けてやられてしまう、カウンターからまたピンチを作ってしまう…と、J2ではいない個の力がG大阪にはあったと思います。選手もよく頑張ってくれて、体も張って、よく走ってボールも奪っていたと思いますが、奪ったボールをうまくシュートまで結びつけられませんでした。まだまだやらなきゃいけないことが沢山あるんじゃないかと思います。J1リーグで優勝したガンバに対して自分たちは勇気を持って戦ったと思いますし、結果としては1-3で負けてしまったんですが、できたことできなかったことを来年につなげなくてはいけないと思っています。

天皇杯決勝という事で、山形からも沢山のサポーターが横浜まで応援に来てくれて感謝しています。山形というのは大きな母体企業がなくて山形県民、サポーターに支えられているチームだと思います。今日スタジアムに来られた方は、山形でも試合がありますので、山形に試合を見に来て頂いて、山形にお金を落として欲しいと思います。そうしないとなかなか強化費が捻出できないので。是非来年はJ1の舞台で戦っていくんですが、NDスタジアムに足を運んで頂き、私たちと共に戦ってもらいたいと思います。

長い1年でしたが、選手の成長と、チームの成長と、本当に意義のある1年だったと思います。ただ、これを1年で終わらせるのではなく来年も続けていかないと、自分たちはJ2 6位のチームですので、よくあるJ2からJ1に上がったチームが翌年ダントツで落ちるという事のないようにやっていかなくてはいけないんじゃないかなと思っています。選手には1年ご苦労さんと心から言いたいと思います」

Q:後半ペースを握っていた時間帯もあったと思うが、試合開始直後の失点でゲームプランが狂ったということは?

「試合前、選手には試合の入り方が大事だと話しました。早い時間に取られるとガンバが楽をしてしまうということで、立ち上がりのところを強く言ったんですが、長いボールをヘディングで落とされてそれを決められたと。まずは競り負けないところ、セカンドボールをどう拾うかという部分がまだまだ甘いんじゃないかなと思います。

今日のゲームでは、勝ちたいのはやまやまでしたが、自分たちがやってきたことがJ1の優勝クラブ相手にどこまでできるかというところで、臆することなく自分たちがやってきたことを出していこうという事で入って、ボールを奪うところまでは何回かいい形が出来ていたと思うんですが、そこからいい形でシュートまで持ち込めないという事がありました。そこを改善していかなくては来年J1では厳しくなるかなと。先に取られたけど自分たちがどこまでできるかを出して欲しかったので、そこは選手は頑張ってくれたんじゃないかと思います。
ただ、簡単な形で自分たちのセットプレーからのカウンターでピンチをむかえるという辺りは十分ケアしないと、個の力でやられてしまうのでその辺の準備はしっかりやらなくてはいけないと思いました。先に失点して厳しくなるのは確かですが、そこまで大きくゲームプランが狂ったとは思っていません」

Q:山田選手が足をつっている間に1点を取られた部分が残念だったと思うのですが?

「決勝という緊張感からか、色んな選手が足をつりかけていたというところがあって、山田が足がつったわけですが、その状況を私が見抜けなかったと。(ロメロ)フランクも足をつっていたから代えたんですが、全体的にまだ選手の鍛え方が足りないと思いますし、選手には来年からの練習はもっと覚悟をもって練習に出て来てもらわないと、こんなゲームで足をつっているようではJ1ではなかなかゲームできないと思うので、精神的なものもあるのかもしれないですが、それを跳ね返せるような肉体を作ってJ1にチャレンジしたいと思います。ただ…1点取って流れがこちらにきかけたところで1人いなくなってしまったという事では確かに残念でした」

Q:10分すぎたくらいから宇佐美、パトリックのマークがルーズになっていたように見えたのですが?

「G大阪のストロングポイントはそこの二人。パトリックのヘディングの強さと宇佐美の個のところ。あれほどケアしていたんですが、最初の長いボールのところでやられてしまったと。チームのレベルがまだ足りないと思います。個で勝てなければチームで守らなくてはいけないので、そこをあげていかないといけないのと、そのあと何回かやられたのは中盤のイージーなミスでカウンターを食らったりして、J2ではある程度カウンターをかけられても遅らせられるんですが、個のスピードでやられてしまう。そういうところの対応の仕方、カバーの仕方はまだまだやっていかなくてはいけないと思いますし、今の実力はあのレベルなのかなと…残念ですが」

Q:後半になっても明らかにG大阪より運動量で上回っていたと思うが、何とか0で押さえながらでも後半勝負という考えはあったのか?

「まずは試合の入り方で、自分たちが今までやってきたこと、プレーオフでもJ2でもやってきたことを出していこうということで、試合開始からいいプレッシャーもかかっていたと思うし、後半勝負というよりも、前半から点を取りに行きたいというところではありました。ガンバとうちの運動量は質と量が違うと思います。ガンバは量は多くないかもしれないけど、DFラインの裏に飛び出すタイミングとか、そこに出てくるパスとか質が素晴らしいものがある。その中で自分たちのレベルでは量を増やさなくてはいけないと。ガンバの選手より走れていたかもしれないですが、質も部分でまだ劣っているところがあると思います。量も上げて質も上げていけば、実力的には個の力でなかなか勝てないところを、J1の相手に対して対応できるんじゃないかと思います」

以上
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