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【J1:第34節 徳島 vs G大阪】長谷川健太監督(G大阪)記者会見コメント(14.12.06)

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●長谷川健太監督(G大阪):
「まず、優勝をサポーターへプレゼントできたことを本当に嬉しく思っています。今日勝てば決まるという気持ちで試合に臨みました。後半の15分間くらいは危ないシーンもありましたが、ずっと押し込んでなかなか点が取れない中で、選手も何とか1点という想いで戦っていたと思います。徳島も『ホームで優勝させられない』という強い気持ちで戦ってきて、本当に難しいゲームになったと思っています。本当に2〜3分前に他会場の結果をスタッフから聞くと、ちょうど鹿島が負けている、浦和が引き分けだという状況でした。ただ、まだ時間がありましたし、浦和の結果次第というところもありましたので、もちろん攻めには行かせながらも、最後のほうは丹羽にしても今野にしてもかなり上がっていたので、カウンターで危ないシーンもありましたし、『負けるわけにはいかない』という想いと、アディショナルタイムに入ってから浦和が1点リードされているという話を聞いて、あまりに早く伝えてしまうと今度は下がってしまいゲームをより難しくしてしまうと思いました。僕なりのタイミングで丹羽には『浦和も鹿島も負けているので、後ろはしっかりとリスク管理しながら、最後はゲームを締めさせろ』と話をしました。徳島の選手もあっけに取られた感じでしたし、最後勝って終われるとサポーターにもっと喜んでもらえる優勝になったのかもしれませんけど、引き分けでも優勝することが出来てよかったと思います。中断明け14位から始まって、長いシーズン、難しい戦いでしたが、優勝を諦めずに戦ってくれた結果が最後にこのようになったのではないかと思っています。
まだ天皇杯があるのでゆっくり休めませんが、少し余韻に浸りながら、切り替えて天皇杯の決勝に向けて準備をしていきたいなと思います」

Q:優勝が決まった瞬間の気持ちは?
「『勝っちゃった』という感じです」

Q:守備陣への評価は?
「守備陣にとっては本当に難しい展開だったと思います。相手に得点を与えずにリスクを負いながら攻めなければいけないので、カウンターで危ないシーンもありましたが、しっかり体を張って最後まで粘り強く対応してくれたのではないかと思っています」

Q:2年前に就任した時、守備は真っ先に整備した部分だが、この2年間でどのように積み上げてきたのか?
「昨シーズンの初めの頃はまだまだワンツーにも付いて行けなかったし、守備に行くのですが連動していなくて、ひとつ、ふたつと外されてというような形だとか。クロス対応でもボールウオッチャーになって相手にしっかり付けていませんでしたので、ひとつずつ整備していきながら、また今年に入ってJ1の洗礼というか、違いという部分に直面して、初めのほうは守備には行けるのですがなかなか攻撃に行けないという中で、やはりガンバの強みである攻撃力を活かしながら、一方ではしっかりした守備をするというバランスを取りながら、選手もそれを理解して意欲的にトレーニングに取り組んでくれました。中断以降は本当に球際とゴール前の対応を含めて、ベンチから見ていても非常に素晴らしく思いました。守備は切り替わった瞬間から始まるので、DF陣だけでなく、前線の選手含めて、攻守共にバランスの取れたチームになったのではないのかなと思っています」

Q:昨年J2で戦い、今季はこれで2冠。2つのタイトルがどんな影響を与えると思うか?
「選手が自信を取り戻すことになると思いますし、優勝を味わったことのない選手がたくさん出ていましたので、そういう意味では彼らもガンバの選手としてのプライドを強く意識してこれからまた戦ってくれるきっかけになったと思っています。クラブとしてもこうしてタイトルを取って、西の横綱と言われたチームですから、そういうメンタリティーが復活して、さらに上を見出す結果を取れたのではないかと思っています」

Q:最後まで宇佐美とパトリックを残したが?
「最近調子も上がっていたので、彼らの一発に期待して今日は最後まで立たせました」

Q:長いリーグ戦で逆転優勝につなげたMVPを選ぶなら誰になるか?
「東口だと思います。ナビスコカップの鳥栖戦を欠場した以外は全てゴールを守ってくれていました。やはり中断以降、彼がチームになじんでDF陣を締めてくれたのは非常に大きかったと思っているので、東口には感謝しています」

Q:ヤマザキナビスコカップは若い力を含めてチームの総合力で取ったとのことだったが、長いリーグ戦を振り返って、逆転優勝につなげられた一番の要因は?
「厳しい戦いをするにつれて、チームがひとつになっていったのは大きいと思います。前半戦の苦しかった戦いの中で、突き付けられた現実というか、まだまだJ1のレベルに戻り切れていないということをチーム全体が認識して、それを中断中にみんなが共有しながら『もっと逞しくならなければいけない』という中で、一戦一戦這い上がってこられたのがこの結果につながったと思います」

Q:監督自身タイトルを取れていなかったが、J2から見てきて3つ目のタイトル。何か変わった部分があるのか?
「そうですね。まずこのチームには素晴らしい選手がたくさんいたというところで、その選手達をどう気持ちよくプレーさせられるかということがひとつの大きなテーマでした。また清水でいろいろな経験をさせてもらったので、そんな経験を活かすこともできたのではないかと思っています。ただガンバというチームに力がなければ、現時点で2つタイトルを取るということはできなかったと思っていますし、そういう意味でもクラブの総合力は大きいと思います」

Q:普段攻撃的なサッカーを掲げている中、最後はセーフティーに試合を運んだ。判断時に悩むことはなかったか?
「アディショナルタイムに浦和が負けていました。ただ浦和が同点にした場合、うちが攻めに行ってカウンターを食らって負けてしまったらタイトルが取れないわけですから。そこはもう割り切っていました。ですから、早くに言わなかったというのは、あまり早く言い過ぎると受けてしまうと思ったので言いませんでしたが、最後の最後は実を取りに行ったというか、あのような形になりました」

以上
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