●長谷川健太監督(G大阪):
「スタジアムでも2000人以上のサポーターが応援してくれましたし、会場に来られないサポーターもG大阪に対して熱い声援を送ってくれていたので、その期待に応えて最後までJリーグを面白くできればと思っていました。今日勝たないと浦和の優勝が決まってしまうというなかで、苦しいゲームになると思っていましたけど、何とか勝点3をということで本当に選手は最後の最後まで集中を切らさずに戦ってくれたかなと。次節にチャンスがつながったというところは、本当に選手を誇りに思います。
今日の展開的には皆さんがご存じの通りですが、重苦しいというか我慢の時間が続くなかで、60分過ぎからアップテンポになるだろうと思っていたので、ハーフタイムに選手にはそう話しました。その中で危ない場面も全員で対応できましたし、交代した選手が結果を出してくれました。ここに今のG大阪の強さがあると思っています。ただ、もう水曜には天皇杯があるので、切り替えて戦いたいと思います」
Q:一発やってくれる力を持っている宇佐美選手を交代した時の心境は?
「先発で出ていないベンチメンバーの事も信頼していたので、だいぶ疲れてきて、相手にも研究されて本来の力を出せない(宇佐美)貴史であれば、フレッシュなリンスの方が結果を出してくれるんじゃないかということで送りだしました。(それは大きな決断と言うわけではなかった?)そうですね…まだ試合はありますし、この試合で終わるわけではないので、水曜(天皇杯)を考えたら変に使い切ってしまうよりは、早めに変えると言う選択肢もあるのかなと言う事でした」
Q:今週は浦和戦にあたりシステムを模索されたかと思うが?また、こう着したゲームの中でどこで動こうと考えていたのか?
「システムは全く迷いなく初めから4-4-2で行こうと思っていました。もちろん浦和の試合も見ましたが、相手をどう抑えるかというよりは、自分たちのサッカーがきちんとできた方がいいだろうと。特に主導権を握った時には4-4-2でも十分押し込む状況だったり、攻撃の枚数をかけることが出来ると。ただ、守備のバランスという面で考えると4-4-2だとなかなか2シャドー1トップを管理できないという事はあったので、その辺は選手に話しましたけど、慣れ親しんだシステムで戦おうと。その方が選手も納得して臨めるだろうという事でそんなに迷いはなかったです。交代の部分については、ハッキリ言えばうちは18名誰が出ても戦えるメンバーをそろえたと思いますが、浦和は17名だったんじゃないかなと思います」
Q:日本代表に選ばれた遠藤保仁選手、今野泰幸選手の今日の評価は?
「若干終盤疲れも出たかなと思いますが、よくやってくれたと思います。疲れている中でもポイントでしっかりプレーしてくれましたし、1トップ2シャドーの管理は難しいですけど、彼らが阿吽の呼吸で最後まで崩さずに守備の大きな軸になっていたと思います。素晴らしいプレーを今日もしてくれたと思います」
Q:2週間前にヤマザキナビスコカップのタイトルを取ったことがいい影響を及ぼしたか?また、「60分からのアップテンポ」というのは、選手にはどう伝えたのか?
「ナビスコカップのタイトルは非常に大きな自信をもたらしたと思います。もし決勝で負けてこの試合に臨んだら、多分浦和以上にプレッシャーが重くのしかかったと思います。浦和は優勝のプレッシャーが今日凄くあったと思いますけど、我々もナビスコカップを獲ったことで3冠からの呪縛から解き放たれて自信を持って臨めたと思います。
アップテンポという点ですが、具体的には間延びして前線の選手がよりゴールの意識が強くなるし、中盤もあいてくると。中盤でアグレッシブに戦うなかで、カウンターの打ち合いのような展開がここ最近の浦和は多かったので、前半慎重に入って、後半で勝負をかけてくるだろうと思っていました。浦和が(交代を)2枚切ったので、当然押し込まれる時間があると思っていましたけど、少し一段落したので逆に20分間はこちらも隙を見てチャンスを活かすことができればと攻撃の枚数を切りました」
Q:試合前と現在でリーグ制覇にどれくらい近づいたと考えるか?
「変わらないと思います。我々がイニシアチブを持っているわけではないですし、今日負けたら浦和の優勝が決まるということだったので、次に可能性を残すことが出来たとは思いますが、まだ勝点では浦和が上にいるわけなので、どれくらいという表現は難しいですね。ただ、流れはきっと変わると思っています」
以上
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