ホームタウンである磐田市の声援をパワーに力に変え、運命の最終節へ臨む――。
11月16日、磐田市で『ジュビロ磐田メモリアルマラソン』が開催された。NPO法人磐田市体育協会が主催するマラソン大会で、今大会で17回目の開催を迎えた。今大会には10635人のランナーがエントリー。また、約3500人のボランティアスタッフが大会運営を支えた。
大会はハーフ・10km・5km・3kmに分かれて行われ、スタート&ゴール地点はヤマハスタジアム。また、仮装コンテストも大会恒例となっており、今大会も様々な格好のランナーが大会を盛り上げた。
このマラソン大会には磐田の全選手が参加。沿道でランナーに声援を送ったり、表彰式のプレゼンターを務めるなどしてランナーと交流した。開会式では磐田の選手を代表して岡田隆が「いつも応援していただいている分、今日は選手が皆さんを応援します」と挨拶。また、前田遼一がスターターを務めた。
大会では磐田の若手選手が3キロの部を走ることが恒例となっており、今大会は牲川歩見、木下高彰、田中裕人の3選手がエントリー。ややきつそうな感もあったが、笑顔でランナーと交流しながらコースを走った。その若手組を上回る距離を走ったのは名波浩監督。なんと10kmの部にエントリーし、見事に完走を果たした。ゴール後はさすがに厳しい表情を浮かべ、「へろへろです」と苦笑い。それでもランナーたちと記念撮影に応じるなどファンサービスを行っていた。
大会前日は、ホーム・ヤマハスタジアムで山形に0―2で敗れた。開会式の式典挨拶では「ジュビロは弱い!でも、応援しています!」と活を入れられる場面もあったが、温かい拍手もあった。地元のJクラブを後押しする“アットホーム”な雰囲気を感じることができた。渡部修磐田市長は開会式で「J1復帰というフィナーレを迎えるために、ジュビロをぜひ応援してください!」とランナーに呼びかけている。
3位にいながら、プレーオフ進出を決められずに最終節を迎えた磐田。5戦未勝利と苦しいチーム状況だからこそ、こうしたイベントが力になる。ホームタウンのエールを胸に、23日のアウェイ・札幌戦に挑む。
以上
2014.11.20 Reported by 南間健治
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