●影山雅永監督（岡山）：
「セレモニーの中でも話したことなんですが、これだけの声援を１年間いただきながら、６位以内の可能性を持って最終戦に臨めないという試合をしたことを非常に残念に思っています。みなさん今日も、最後の方に１点入れらて勝点１になってしまった、と思っておられるでしょうが、私も思っています。選手たちはそういう時間帯だとわかっていますし、セットプレーだとわかっていますし、準備も戦う気持ちも出してくれたんですが、今日の試合も、京都戦も大分戦も、後半戦になって徐々に順位を落としてしまったことも我々の力であり、私の力不足だと痛感しています。ただあと１試合ありますので、終わりよければ全て…とは言えませんが、こういう時こそ、空元気でも何でもいいんですけど、プロとして、男として、パワーを出すことが必要だと思います。
総じて考えると、熊本の気迫もここ何試合か続いていて、そのままパワーを出してきて、我々も対応して出しましたし、点を取る取られる、ちょっとしたところだったと思いますが、いい気迫を出したゲームだったんじゃないかと思います。いいシーズンだったと思い出してもらえるように頑張りたいと思います。最終戦に向かって、明日から顔を上げて、2014シーズンをいい終わり方が出来るように、そう思っていただけるように努力したいと思います」

Q:セレモニーで木村社長が「何かが足りなかった」と話されていましたが、監督の考える、足りなかったものは。
「ここのところの試合で言えば、あれもこれも、ここもあそこも、と考えてしまいますが、いろいろなプレッシャーがかかってくる中でタフに戦えるメンタリティをもっと鍛えなくてはいけませんし、もっと出来ると思います」

Q:プレーオフ進出の可能性が消えたこと。来シーズンについてどうお考えでしょうか。
「それは考えられないですね。足りない何かを探すより、我々、自分たちの強みというものを、探したらいくらでも出て来ると思うんですよ。我々のチーム、選手の強みとは何かを全面に押し出してきて、たらればはきりがないですが、もうちょっとというところまで来れた。我々の強みは、サッカーで一番大事だと僕は思ってるんですね。そこで勝負して、やりきったので、来シーズンがどうのというよりも、最終戦、思いきって戦うことしか考えてないですね」

Q:先制後、もう１点、という気持ちが見えなかった。
「こういう試合が多かったものですから、相手が人数をさいてくる、サイドの選手が高めに取って来ることが多いので、ある程度押し込められることはわかっていた。前節のように、そこからもう１点、突き放すべきだということは重々わかっていたんですけどね。点を取る以前に、自分たちが弾いたボールがことごとく相手に渡ってしまいました。まずはそこをどうにかしないと、という思いを持っていました。選手たちもそれを理解して気をつけてやってくれたなと思うんですが。セットプレーからの失点は残念ですね」

Q:失点シーンを振り返って。
「大胆にやって来て、大胆に素晴らしいボールだったと思います。乗り切るために声を掛け合いながら、俺が触るんだ、という気持ちで準備はしていたと思いますが、いいボールとリスクを冒して飛び込んで来る選手には、スタートの動きだしの時点で出遅れたのかなと思います。あの時間帯にあのボールを蹴って来るんだなあという思いがあります」

Q:前回のホーム・京都戦と同じように見えた。共通点はあるか。別のケースか。
「いろんなものが絡み合ってると思いますね。我々の強み、タフに戦う、ということ、ストレスの中でもそういうことを出すことは必要だと思います。ボールを奪った後にキープ出来ない。そこに入っていく人が足りない。ずるずるとディフェンスの時間が長くなってしまう。そしてセットプレーを与えてしまうという連鎖がありますよね。実はそういう時に、大胆にふてぶてしく戦えるタフさが必要だったかもしれないですね」

Q:島田譲選手を投入後、上田康太選手を上げた意図は。
「前節もやっているんですが、前線にボールを送って、人数を割いてきていますので、１点を取りたいのは承知の上ですが、ボールを奪うところに人がいない、奪った後に前線ではなく、中盤に人が足りないとい両方を補いたかったんですね。上田康太を前に、というよりも千明聖典を真ん中にして、３枚をスライドさせるように中盤のスペースを埋めた、という言い方が正しいのかな」

Q:プレーオフ進出の可能性が消えたことについて。
「ホーム最終戦でしたし、岡山の方々から１年間、ご支援、ご声援を送っていただいた、お礼とまではいきませんが、そういったものを今日の試合で見せて、結果を出して、笑顔でセレモニーに向かうことを願っていましたが、それが出来なかった。目の前で可能性をなくしてしまったことは残念です。ただその過程はもっと大事だと思うんですね。選手たちが苦しい中、うつむくことなくやって、出し尽くした今日の結果ですから。来シーズンにつながるとことは必ずにあると思います」

以上