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【J2日記】千葉:古河電工創業130周年ジェフユナイテッドOBマッチ(14.11.11)

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66歳という年齢ながらOBマッチの主審として最後までピッチを走り回っていた塩屋園文一氏

古河電工サッカー部だけでなく日本代表でも活躍し、Jリーグ開幕時に千葉(当時は市原)の監督を務めていた永井良和氏

高校時代はラグビー選手の経験ありという異色の経歴ながら古河電工サッカー部在籍時は日本代表も経験し、永井良和氏に続いて千葉(当時は市原)の監督を務めた清雲栄純氏

先制点となるループシュートを決めた中島浩司氏。ハーフタイムにスタジアムDJのインタビューを受けたあとにこんな表情を見せた

1995年から2シーズン在籍して『キーウィ』のニックネームで呼ばれていたルーファー氏は、同点ゴールとなるPKを決めた

古河電工サッカー部時代から長年、守護神として活躍した下川健一氏。OBマッチが終わって寛いだ表情を浮かべた

『ミスター・ジェフ』と呼ばれた1人である中西永輔氏は、千葉の日本人選手として初めてFIFAワールドカップ出場を果たした。写真はハーフタイムの1コマ

ボールを保持する佐伯直哉氏(右)をマークしに行く松原良香氏。佐伯氏は2009年、松原氏は1997年とそれぞれ1シーズンしか千葉(市原時代を含む)に在籍しなかったが、OBマッチに参加してくれた

少し前の話になるが、11月1日のJ2第39節・磐田戦の試合前イベントとして、古河電工130周年記念 ジェフユナイテッドOBマッチが開催された。名称はOBマッチだが、千葉レディースに在籍したOGも参加し、クラブが1つのファミリーだということを改めて感じさせる計らいで、筆者はとてもすばらしいことだと思う。

試合はレジェンドジェフィチーム(メンバーは下川健一、永田忍、中西永輔、鈴木和裕、茶野隆行、和田拓三、河村真理子、手塚沙央里、清雲栄純、安田有希、村井慎二、澤口章二、式田高義、松原良香、ルーファー、そして監督として京谷和幸)。
レジェンドユニティチーム(メンバーは立石智紀、櫛野亮、市原充喜、池田昇平、坂本將貴、横山博敏、井上由惟子、佐伯直哉、中島浩司、河村乃里子、武田修宏、川本治=監督兼任、永井良和、森崎嘉之、牧野景輔、高橋奈緒子=旧姓水野)の対戦で、15分ハーフの合計30分間。主審を務めたのは1993年のJリーグ開幕戦副審で、Jリーグの公式戦で数多く主審を務め、現在は千葉のトレーニングゲームで主審を務める千葉の強化スタッフの塩屋園文一だった。

最も年齢が高いのは清雲の64歳で、続いて川本と永井の62歳、澤口の61歳だが、試合中の交代は何回でも自由ということもあって疲れて動けなくなるまで必死にプレー。現役引退時から現在までの時間の長さ、現役時代と現在との体形の違いはそれぞれ違うが、現役時代さながらの厳しい表情を時折見せつつ、笑顔でOBマッチを楽しんでいるのが伝わってきた。スタンドの千葉サポーターが昔懐かしいチャントを交えて声援を送る中、ピッチでは激しい攻防が展開。レジェンドユニティチームのクロスを中西がはね返せば、ルーファーの強烈なシュートを坂本が体を張ってブロックに行くなど、現役時代を彷彿とさせるプレーも見られた。また、Jリーグでも屈指のストライカーだった松原や武田が決定機を迎えるが、シュートミスや相手の好守でノーゴール。前半はともに無得点で終わった。

後半は中島の見事なループシュートでレジェンドユニティチームが先制すると、レジェンドジェフィチームは松原が櫛野に倒されて得たPKをルーファーが決めて同点。その後はディフェンスラインの背後にフリーで飛び出した村井が櫛野と1対1になるが、グラウンダーのシュートが惜しくもゴールポストの横に外れて、ガックリと崩れ落ちた村井を櫛野が慰めるという微笑ましい場面もあった。事前に集まっての練習などしていないのに華麗なパスワークや連動した守備も見られ、「さすがだな」と思わされる場面が何回もある中でついに決勝ゴールは生まれることなく、試合は1−1の引き分けに終わった。

ルーファーはOBマッチのあとの千葉と磐田との試合を「2−1でジェフが勝つ」と予想していたようだが、実際はその予想通りのスコアに一時なったものの追いつかれて2−2で試合終了。千葉の前身が1度も下位リーグを経験しなかった古河電工サッカー部ということで、OBやOGが『名門復活』、そして『J1復帰』を願う中、手痛い引き分けとなった。そして、千葉は第40節・松本戦は1−2で敗れ、なんとかJ1昇格プレーオフ出場圏内の5位にいるという状況だ。千葉がクラブ創立を記念してOB&OGマッチを開催する時、振り返る千葉の歴史の中でJ2リーグ在籍は2010年から2014年の5年間の1回だけとなるように、『一戦必勝』を実践してJ1昇格を達成してほしい。(文中敬称略)

以上

2014.11.11 Reported by 赤沼圭子
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