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【J2:第39節 湘南 vs 群馬】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(14.11.01)

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●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れ様でした。あとホーム残り2試合ということで、今日は雨でしたが、連敗しているにも関わらずたくさんのサポーターの応援をいただいて本当に感謝しています。優勝や昇格を決めた後の、今日をもって「難しい」というのはやめようと思っていますが、選手が自然に、闘志に火が付くような状況に持っていくことにちょっと時間がかかりました。今日は内容的なもので課題はいくつかありますが、前節、前々節のちょっとふわっとした、地に足がついてないような感じがだいぶ消えて、少しらしさを取り戻したかなと思います。ただ、全体的にそれがすごく良かったかというとそうも思っていないので、この時期のこの試合をどのように過ごすかというのは、本当に選手自身が自分の心に鞭打ってやっていかなければいけない状況だと思います。そういうなかでは、最後押し込まれるような場面もありましたが、我々は圧倒して勝つこと、例えば相手に強いなと思われて勝つことを目指していますが、そうではない、やはり相手がクリーンファイトしてくると、そういう展開にはならないので、そんななかでもゼロに抑えたというのは良かったと思います。
選手に今日話したのは、いま2位の松本さんも磐田さんも多分、おそらく今年連敗は2回しかしていなくて、2連敗以上3連敗で優勝チームが生まれているのは本当に恥ずかしいことだと。ここは何としても勝たないといけないという気持ちを強く持ってやってくれという話をしました。そのチームに対する忠誠心や勝点3に対しての欲は過去2試合よりあったと思いますが、やはりアタッキングサードでの最後の崩しというところでいうと、今日は2点3点取らなければいけない場面がたくさんあるので、あそこを取れるようにならないと、最終的には来年のことを考えても良い位置に行けないと思っています。そこはこの3試合を通じてまた選手たちが成長できるようなアプローチをしていきたいと思います。今日、2位の松本さんが勝って2位を決めたという話を聞きました。松本さんの今年の躍進は我々としても参考になることがあったので、とくに反さん(反町監督)はこれで3回目の昇格だと思いますが、さすがだなと思っています。こんなところで言うのは何ですけど、おめでとうございますとこの場を借りて言いたいと思います。あとでちょっとメールでもしようと思います(笑)」

Q:後半開始から2人交代と、早い交代でしたが?
「ちょっとアクシデントというか、すこし筋肉的なトラブルがあったので早めに代えたというのが正直な理由です。別に悪くて代えたわけではないということです」

Q:前半の終わりぐらいから武富(孝介)選手が裏へ飛び出す動きが多くなっていっていい流れに繋がったかと思いますが。
「きょう攻撃の崩しに関してはそんなに悪くなかったかなと。裏に出ていくところ、そのサポート、クロスからたとえばミドルシュートとかバリエーションがあったが、PKの1点しか取れなかったので、そのへんはちょっと残念だなという想いはありますが、我々はゴールを必然で取ろうというか、練習してきた形で取ることを目指しながら、偶然のゴールはもちろんありますし、セットプレーのゴールも必然とも偶然とも言えますが、そういうところを目指して練習してきている。そこに関しては形的には悪くなかったが、クオリティ、精度の問題は残ったかなと思います。ただ、今日のシチュエーションでこの試合で全部が全部よくなる可能性が高いかといえば、そこはすこし振り幅をもって見てあげなければいけないと思っているので、きょう勝ったことでさらにそういうよさを加速できるようにまた選手と協力してやっていきたいなと思います」

Q:ハーフタイムのコメントで「スイッチを入れて」とあったがこのスイッチとは?
「我々は自分たちが休むイコール、相手に守備の呼吸を整えさせるという理屈があるので、要は速く攻めきれる時は速く攻めきれ、と。守備から攻撃になった時に早くスイッチを入れろ、と。電気がつくかつかないかの状態にするのではなく、パッとついた状態で攻撃しなければいけない、と。それは相手にとっては休めない。「あー、取られた」と休んでいる隙に一気に攻撃してしまう。今日、何度かカウンターでいいチャンスがあったんですけど、あの攻撃ができて、帰陣が速ければ速いほどボールを動かそうということをずっと言ってきている。今日の前半、悪くはなかったんですが、取った時に横パスやバックパスで逃げてしまって相手の帰陣の余裕を与える場面があった。常にスイッチを入れ続ける。守備、攻撃の淀みない流れをピッチの中で作ってもらいたいという表現をしました。スイッチが入らない試合ってありますよね、なんとなく。この試合なんだかつまらないなぁとか、どっちが優勢でどうしたいんだろう、みたいな試合になるのは我々のリズムではない。スイッチを入れる時に数的優位を作る。スイッチを入れた時に1対1で仕掛ける、スイッチを入れられないならボールを動かす。そういうリズムをもう一度思い出して、という話をしました。後半はその意識はそんなに悪くなかったかなと思います」

Q:守備のところでボールを奪った後に奪われてピンチになることがありましたが?
「そこはちょっと難しいところで、亮太(永木)と航(遠藤)には話したんですけど、ああいう流れの時に一度シンプルに流れを切っていくプレーも入れて行ったほうがいいんじゃないか、と。僕が「そうしろ」というのは簡単なんですけど、それは彼らが判断することなので、危ないと思ったことをその都度僕が指示することはできないので、その判断は尊重してあげたいなと思います。ただ、外から見ていて、1、2回続いたその後のプレーはもうちょっとシンプルにやってもいいんじゃないかなと思うプレーはいくつかありました。でもそれは、サッカーの世界に正解はたくさんはないですけど、その中に定石みたいなものがあって、その定石じゃなかったプレーが1、2回あったなと思います。でもそれは定石なのか常識なのか。今まで常識だったけど、非常識がいい場合もあるので。世の中そういうものですよね。だからそういうところで、自分たちなりに答えを出していってもらいたい。それを自分たちの基準にする。僕らが助けることも仕事なので。一概に、あれがよかった悪かったと判断するのはよくないかなと思っています」

以上
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