●渡邉晋監督(仙台):
「お疲れさまです。二週間が空いた後でのホームゲームで、まずはユアスタに(約)19000人のキャパ(シティ)を越えるのではないかというくらいの、大勢のサポーターに集まってもらったことに感謝申し上げます。間違いなく、彼らの後押し、選手の背中を押すあの声援があってこその勝利だと思います。二週間が空く中で、浦和対策というものを十二分にやってきたつもりではあります。守備の組織、オーガナイズを整えるというところ、奪ってからどうやって出ていくか、といったところは、本当に選手がその意図を持って90分プラス5分、やり続けた結果だったと思います。ただ、これに決して満足することなく、すぐに中三日で名古屋戦も控えていますので、勝って兜の緒を締めて、次の名古屋戦に向かいたいと思います」
Q:後半に浦和にあまりチャンスを作らせていなかったように見えましたが、ハーフタイムに何か修正はしたのでしょうか?
「基本的には相手が5枚張り出してくるところの対策として、横のスライドをしながら、サイドのプラスワンで、サイドハーフを下げるのか、もしくはボランチを下げるのかといったところを、今週はずっとトレーニングしてきました。前半は基本的にサイドハーフがずっと下げさせられている状況が多かったので、どうしても二回振られると逆のサイドハーフが、前に出きれない。そこを、ハーフタイムでは、ボランチが下りるシーンをもう少し増やしてもいいんじゃないかという話をして、どちらかのサイドハーフが、より高い位置で、プレッシャーをかけられるようなシチュエーションを作り出そうという話をしました。おそらく、そこを選手が、ピッチの中でも表現してくれたところで、ある程度より締まった守備組織になったのではないかと思います」
Q:後半の2得点は、赤嶺(真吾)と村上(和弘)の最後まで諦めないプレーが得点につながりました。その姿勢をどう評価されますか?
「間違いなく、私が就任してから、勝利への執念というものは、ずっと言い続けていることですし、2−2で終わらせないのだという彼らの気迫、姿勢といったものが、如実に表れた得点シーンだったと思います。浦和とやるその前のF東京戦も川崎F戦もそうでしたが、決して引いて守るだけではないという話をこの二週間でしてきました。我々が相手陣内でボールを失った瞬間は、間違いなく、そこで奪いにいくんだというような話もしましたし、それを実際にトレーニングでやってきたので、その成果が、赤嶺の得点のシーンなんかはまさに、そういった隙を見逃さず、彼がしっかりあそこまで詰め、後ろもしっかりと連動していたと思うので、本当にチーム全体で取れたゴールだったと思います」
Q:赤嶺とウイルソンの2トップが、浦和のディフェンスラインのマーキングをうまく外していたように見えたのですが、浦和のディフェンスラインに対して、2トップにどういった指示をされていたのでしょうか?
「ボールを我々が奪った瞬間に、狙うところはふたつ。相手のウイングバックの背後と、プルアウェイで相手の背中をとるという、そのトレーニングを今週一週間で徹底的にやりました。前半でそのシーンを何度も作り出せましたし、後半に我々が点を取ってからも、相手が前がかりになったというのもありますが、そういったシーンを、より多く作り出すことができたと思っています」
以上
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