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【J2:第37節 京都 vs 松本】プレビュー:2位・松本を、ホーム西京極に迎え撃つ京都。「戦術」プラス「気を付けろ!」の意識で、松本からリーグ初勝利を!(14.10.19)

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J2第37節、京都は西京極に松本を迎え撃つ! 松本は現在、自動昇格圏内の2位で勝点を70としている。3位・磐田が勝点62で、松本は勝点差を8としている。だが、今節含め残り6試合で、勝点18と考えるなら、松本としても決して安心できる数字ではないはずだ。京都はさらに深刻、崖の外に片足がある状況だ。つまり、どちらも負けられないということ。京都は今節勝てなければ、半身が崖の外に出る、ということである。

京都と松本の対戦は2012年からで、リーグ戦では京都は松本に勝利したことがない(2012年の天皇杯で京都は勝利している)。ただ、個人的には松本戦は非常に白熱したものが多く、このカードには毎回期待している。前回対戦は第8節で、松本が先制し、京都が逆転。そして松本に追いつかれるというゲームだった。京都側からみれば「勝ちを逃した」という思いは強い。だが、松本の3バックを攻略したという印象もある。選手に聞いてもあの試合をリーグ前半のベストゲームに挙げる者もいるほどだ。

松本の3バックは、というよりも松本のスタイルは反町康治監督が2012年から築いてきたもので、今季で3年目。監督の考え方を選手がよく理解しているという感じだ。
京都・川勝良一監督は松本の印象について「長いボールを使いながら全体が動いていく。カウンターも上手いから、こちらも攻撃時にひっかけられるのをケアしないと」と話す。DF・酒井隆介は「松本戦は勝ってはいないが、個人的にはいい試合をしているというのがあって、悪い印象はない。京都が押し込んだ時に船山(貴之)がフラフラしているので、それを気をつけたい」とした。

松本戦は良いゲームばかりとしたが、失点の仕方は「一瞬の隙を突かれた」という感じで、苦々しい印象だ。それもサッカーなので、松本を称えるべきものではあるのだが……。
サッカーには、「戦術」とは別の「気を付けろ!」というものがある、と思う。解りやすいのがセットプレー。CK等で守備時に、ゾーンやマンツーマンディフェンスと戦術部分もあるが、根本的には「集中しろ!」「絶対負けるな!」「しっかり跳ね返せ!」等の意識でしのぐことが多いだろう(背の高い選手がいてポイントになるということも多いが―)。
この類のもので、筆者が深く感銘したのが、大木武元監督が口にした「残り1/4のところでのスローインは得点、失点につながりやすい」という言葉だった。データがあるかどうかではなく、大木氏の経験の中で得られた見識なのだと思うが、これをチームで共有できるだけで、スローインに対する動き出し、声出しは変わるはずだ。
他にも、例えばゴールキックで、どちらのGKが蹴ろうと、「セカンド!」と強く意識することでプレーの準備はほんのわずかでも変わるはず。これらが「戦術」ではなく「気を付けろ!」とか「意識しろ!」という部分だ。松本戦は、特にどちらも集中の切れやすい終盤では、これらもポイントになるのではないか。

今節も良いゲームを期待したい。今週の紅白戦では、松本戦を意識したものが行われたが、意図のある、白熱したもので面白いと思った。前回対戦では先制されながらも盛り返して2点とっている。第33節の湘南戦後、敵将の曹貴裁監督は、「ウチが後半に逆転されたのは初めてではないか」と口にしたが、その強さは前回の松本戦でも発揮されていた。だから前半は様子見、と言いたい訳ではなく、京都の攻撃力は「抜群だよ」と言いたいのである。「さあ、勝ちに行こう!」この意識で、京都は松本戦、勝点3を奪いにいく。

以上


2014.10.18 Reported by 武田賢宗
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