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【J2:第37節 富山 vs 札幌】プレビュー:希望をつなぐ勝利をつかめ。残留、昇格めざし対決(14.10.19)

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最下位の富山がJ2残留に望みをつなぐには勝つしかない。残り6試合で21位讃岐との勝点差は11。ライバルの動向を気にする以前に勝点を重ねる必要があり、選手は目前の試合に集中している。この一戦にすべてを注ぎ込む男の姿をスタジアムで見届けてほしい。

富山は前節の水戸戦を3−2で制して4試合ぶりに勝利を収めた。MF前貴之が前半2分と同28分に立て続けにミドルシュートを決め、同43分にFW苔口卓也が3点目を挙げた。水戸の猛反撃に遭って最後まで気の抜けない展開となったが逃げ切りに成功。GK廣永遼太郎は「(同じように守り切った)東京V戦よりもみんな声が出ていてやられる感じがしなかった」と振り返った。
思い切りよく打ったシュートがゴールに結びつく良い流れができつつある。前々節・北九州戦でのMF木本敬介のミドルシュートもそうだった。「コケ(苔口)の3点目は後ろから見ていても入るような気がした。みんなが積極的にプレーして点が入る雰囲気がでてきたと感じる」とDF池端陽介は語った。覚悟が決まり、良い意味で開き直れたのかもしれない。もうあとがない戦いに身を置きながら選手たちは臆病にはなっていない。MF内田健太は「自分たちは勝つしかなく、失うものはなにもない」と話した。
程よい緊張感のもと、実力が発揮できる良好な精神状態にあるのだろう。16日のJAPANサッカーカレッジとの練習試合では開始から2分足らずで2点を奪う集中力をみせた(得点者は苔口とFW宮吉拓実)。今節のパフォーマンスに注目してほしい。

札幌は昇格プレーオフ出場圏内の6位と勝点5差の10位。前節の千葉との上位対決に0−2で敗れ、富山と同じく目標達成には勝つしかない状況に追い込まれている。愛媛を2009−12年に指揮したバルバリッチ監督が就任した第31節以降は2勝2分2敗。勝利は岡山と松本を下したもので、調子を落としているわけではない。8月25日の第28節・栃木戦を最後にけがで欠場しているMF小野伸二の復帰が待たれる。
第33節の岡山戦から[3-4-2-1]のフォーメーションを採用。タレント豊富なチームらしく、ウイングバックにポイントゲッターのMF石井謙伍やMF荒野拓馬を据える。チーム最多9得点のFW都倉賢の高さやゴール前での大胆なプレーも魅力十分だ。前節の千葉戦は球際で激しくぶつかり合う好ファイトを演じ、相手を上回る17本のシュートを放っている。

富山は札幌から期限付き移籍中の前が契約の規定で出場できない。DF秋本倫孝も累積警告により出場停止で、総力戦で勝利をつかみ取らなければならない。安間貴義監督は「札幌には速さとダイナミックさを感じる。うちが1対1で粘り強く対応できるかがポイント。はがされても、しつこく付いていく必要がある。攻守にわたり前へ前へとプレーしていけたらよい」と話した。

以上

2014.10.18 Reported by 赤壁逸朗
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