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【toto情報】コラム:秋のtotoには、選手たちの心理を読み解くインテリジェンスな面白さがある。(14.10.17)

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シーズンも終盤にさしかかると、各クラブに様々な目標ができる。たとえば3連覇を目指していた広島は、現実的にはその夢は潰え、賞金圏内と目指すところを変えざるをえないだろう。「ヤマザキナビスコカップ決勝」をどうしても意識しがちになるが、森崎和幸は「その前にリーグ戦をしっかりと戦わないと。リーグで上位進出を果たしてこそ、ナビスコカップの決勝でも勝てる」と語った。その通りだろう。
もちろん、浦和は優勝に向けて力強く歩いているし、G大阪と鹿島、川崎F、鳥栖は優勝争いと同時にACL圏内到達も大きな目標だ。6位のF東京から12位の名古屋までは賞金圏内が現実的だし、13位仙台以下は何よりも残留だろう。
特にこの残留争いが今季は特に厳しく、仙台と17位C大阪までの差は3ポイントしかない。しかも、得失点差でいえばC大阪が-6ともっとも優位。-15で並ぶ仙台・大宮・清水はC大阪に対して心理的には1ポイント詰められている印象を持つはずだ。

toto予想を構築する場合、この「目標」の有無は極めて重要である。特に残留争いの熾烈さは、J2でいえば昇格争いの激烈さは、他のプロスポーツでは類を見ない厳しさがある。昇格・降格は売上・利益に直接的な影響を及ぼして経営を左右するわけで、現実的な重みが違う。J1のタイトル獲得は、広島の例をあげるまでもなく大きな特需を経営にもたらすわけだが、それは現実的に「狙えるクラブ」は限られている。やはりまずは、J1のクラブであれば残留が第1だ。特にJ2降格経験のない清水が感じている得体のしれない「恐怖」は、経験者からすれば非常によく理解できる。前節のC大阪との直接対決における勝利がどれほどクラブに安堵をもたらしたかもまた、よくわかる。

totoを考える場合、この現実的な目標を持っているチームと目標はあるが切実ではないチームとの差は、やはり考えないといけない。残留とACLでは残留の方がより切迫性があるのは当然だ。まして賞金圏内争いと残留争いとでは、サポーターの熱量も変わってくる。ただ、ここで難しいのは、切実な方が強いという単純な方程式はできないことだ。

それはJ2の場合も同じこと。プレーオフ圏内を争っているチームと残留もほぼ決まってはいるが上にいく望みもないチームとでは、モチベーションの差は明白だ。実力も当然、J1に希望をつないでいるチームの方が上だろう。だが、切実さは時に過緊張を生む。心身を重圧が縛り付け、普段の力を発揮させない場合もある。一方で明確な目標をチームとして失ってはいても、選手個々としては目指すものがある。それは活躍してもっと上位を目指せるチームに移籍したいという思いもあるだろうし、契約が満了する選手にとっては次のステップへのアピールもあるだろう。何よりも目の前の試合に負けたくない、簡単に目標達成なんかさせたくないという意地もある。ケガ人や出場停止、相性や最近の戦績だけではなく、心理的な戦いの成否まで読み取らねばならない。それはとてつもなく難しいが、だからこそ面白い。

秋のJリーグは娯楽性と切迫感に満ちている。意地と意地、情熱と情熱がピッチにスパークして、緊迫感に満ちた戦いが各所で見られる。もちろんtoto予想はさらに困難ではあるが、そこを読み切る過程もまた、知的な楽しみである。

以上

2014.10.17 Reported by 中野和也(広島担当)

クラブサポーター対抗 totoリーグ
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