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【J1:第28節 鳥栖 vs C大阪】プレビュー:残されたタイトルはリーグ制覇のみ。目の前の一戦一戦を勝って望みに近づけたい鳥栖。「降格争いをするようなチームではない」C大阪も、負けられない一戦となる。(14.10.18)

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「今の順位にいるようなチームではない」。
C大阪の印象を聞かれた吉田恵監督は、開口一番に語った。世界の舞台で戦った選手、これからの日本代表を支える選手など、誰が見ても誰が評価しても間違いなく個の力をC大阪は持っている。それを受けてのコメントである。
現在17位のC大阪が今節は相手。下位チームが相手とみると痛い目に合うことは間違いない。「チャレンジするつもりで臨む」と吉田監督はコメントを締めくくった。

前回の戦いは第17節キンチョウスタジアムだった。前半戦の折り返しの試合、第16節の川崎F戦をホームで落として臨んだ試合でもあった。
結果から言うと、鳥栖のアグレッシブさがC大阪の個人技を上回って、0-1で勝利することができた。C大阪は、監督交代の影響か、攻撃の形が作れずにゴール前までは迫るものの最後の一線を越えることはできなかった。それでも、FWフォルランがボールを受けに下がると、前線にできたスペースをMF南野拓実らが突いてきたりと得点の可能性だけは感じ取れていた。
あれから3か月、「良さが出てきている」と吉田監督は見ている。前々節には、首位浦和相手に攻め勝っていることから見ても、決して侮れる相手ではないことは確かである。

ならば、いかにして鳥栖は戦えばいいのか。その答えは、前節の横浜FM戦にある。
前線からアグレッシブに相手にプレッシャーをかけて自由を奪い、サイドから崩してゴールを狙うことである。それができないとみると、しっかりとした守備ブロックをひいて相手にボールを持たせておけばいい。ボールの入り所さえ押さえておけば、簡単にはボールは通らない。前から行くにしても、引いて守るにしても、主導権は鳥栖が握ることになる。「状況の判断が良かった」と吉田監督が評価した戦い方に持ち込むことである。

この使い分けが上手くはまれば、「個の能力に長ける」(吉田監督)C大阪でも、簡単には鳥栖ゴールに迫ることはできないだろう。しかし、前回の戦い方に鳥栖を崩すヒントも隠されている。
前回の対戦では、鳥栖の守備が機能した時には、前線に張ったフォルランが孤立した。そこで、フォルランがボールを受けに下がり始めると前線が活性化し始めた。“フォルランが下がる”という形に対して適応できずに窮地に追い込まれてしまうシーンが出始めたのである。
前回の対戦では、フォルランの判断から始まった形であると思われるが、今回は前回の対戦を踏まえて、意図的に前線を活性化する形を作る可能性もある。また、前回にはいなかったFWも加入している。鳥栖にとって、想定外の形を用いてくる可能性もあることから、吉田監督がいう「チャレンジするつもり・・・」となるのであろう。
良さが出始めているC大阪に対して挑戦するという意味だけでなく、相手がどのような形を用いてきても、そこに鳥栖らしさが出せるのかどうかにも挑戦なのである。

第19節広島戦も、第20節のF東京戦も、第22節の清水戦も、相手がそれまでと違う形を用いた時の対応が遅れて窮地に陥っている。第18節以降の戦いでは、後半の21分過ぎからの失点が増えてきている。横浜FM戦のように「状況の判断が良かった」(吉田監督)戦い方ができるのかどうか。今節の鳥栖にとっては、良い状況判断こそがタイトルへ近づく手段なのである。

『打ったら一塁へ走る』のは野球の世界では当たり前。
『ボールを奪ったらゴールを目指す』のは、サッカーの世界でのこと。
しかし、その目指し方には決まりはない。ボールホルダーとその周りの選手の判断が一致してこそ、ボールがゴールに近づくのである。
ピッチの上で起きている争点から、一瞬のうちに判断してプレーを切り替える選手はとてつもなく偉大な存在である。サッカーは、ボールを見ている人の数だけプレーの選択肢があるスポーツなのである。

以上


2014.10.17 Reported by サカクラゲン
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