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【ヤマザキナビスコカップ G大阪 vs 川崎F】プレビュー:リーグ戦でも上位争いを続ける両者が準決勝で激突!ホームで失点0を目指すG大阪に対し、川崎Fはアウェイゴールを奪えるか(14.10.09)

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J1リーグ戦でもわずかに勝点1差で上位争いを続けるガンバ大阪と川崎フロンターレ。リーグ戦でも10月18日(土)に今季2度目の対戦(@万博)が待ち受けているが、その両者が、9日と12日、ヤマザキナビスコカップ準決勝の舞台で顔をあわせる。

リーグ戦では6連勝と好調を続けるG大阪に対し、川崎Fはここ2試合白星を奪えていない状況にあるが、リーグ戦とは違う『ホーム&アウェイ方式』での戦いとなることや、今年最初の『タイトル』に懸けるモチベーションということを考えても、両チームともここまでの流れとは一線を画し、気持ち新たに戦いに臨んでくるはず。攻撃力を武器とする両者が、どんなぶつかり合いを見せるのか。熱く、おもしろい試合が期待できそうだ。

G大阪の好調ぶりは、中断明けのリーグ戦13試合で打ち出している数字を見れば明らかだ。11勝1分1敗のうち、完封勝利は8試合。得点36に対し失点は8。攻守に安定した戦いを繰り広げながら『結果』を引き寄せている。もっともその内容を見れば、全てが理想的な戦いとは言えず、清水戦鳥栖戦など、内容的には苦戦を強いられた試合もあるが、終わってみれば、その清水戦は3−0、鳥栖戦は4−1。結果的に圧勝で締めくくることができているのは、耐えるべきところは耐え、取るべきチャンスは確実にものにするという、言葉にすれば簡単な、だが実際はとても難しい仕事を、チームとして徹底できているからだと言えるだろう。また特筆すべきはそれをピッチ上の11人のみならず、サブメンバーも含めて実現できていること。記憶に新しいところでは、直近の鹿島戦で途中出場のFWリンスが決勝ゴールを決めて勝利を引き寄せたが「最後まで攻めのカードを切れるメンバーが控えてくれていることは強み」だと長谷川健太監督。それは今回の準決勝でも、いや、もっと言えば、1週間後に控えるリーグ戦での川崎F戦や、その前に戦う天皇杯(10/15vs大宮@万博)を含めて考えても、連戦を乗り切る上では大きな武器となるはずだ。

さて、そんな好材料が揃う中で戦う3年ぶりのヤマザキナビスコカップ準決勝の舞台だが、ホームでの第1戦を前に「ホームで、失点ゼロで勝ち切ることが一番の目標」と長谷川監督。もちろん、ホーム&アウェイ戦における『アウェイゴール』の効力を踏まえ、また川崎Fの攻撃力を警戒すればこそ、「結果的に0−0で終わることも決して悪くはない」としながらも「そこを最初から目指すことはない。ホームから始まる試合だけに、まずはホームで勝ち切ってアドバンテージにしたい」と語気を強める。その言葉からも、『攻め』のG大阪が楽しめるのは必至。いや、攻めのG大阪であることが、理想的な結果をもたらしてくれると信じたい。

対する川崎Fは先にも書いた通り、リーグ戦ではここ2試合、順位では格下のチーム(仙台、新潟)に勝ちあぐねている状況があるが、2年連続となる準決勝進出。しかも、昨季は浦和を相手にホームで3−2、アウェイで0−1、トータル3−3としながらも『アウェイゴール』に泣いて敗れた。この経験からも、決勝進出に懸ける思いは強い。それが今回のアウェイ戦において、どのように活かされるのかも見どころの1つになりそうだ。また、0−3で敗れた直近の新潟戦では自慢の攻撃力が花開かず、3試合ぶりに無得点で試合を終えているが、その戦いを振り返り「これまで自分たちのやりたいサッカーを自信を持ってやってきたが、今はその自信と積極性がなくなっている。だが僕らのサッカーができれば、また立て直せるし、川崎Fはそれができるチームだと思っている」とエースFW大久保嘉人。今後のリーグ終盤戦を見据えても、今回の試合ではその言葉にもあるような川崎Fらしい攻撃力を取り戻すことが大前提になるはずだが、その中で『アウェイゴール』を奪うことができれば、ホームでの第2戦に大きな“お土産”を持ち帰れる。攻撃の一角を担い、リーグ戦ではFW大久保に次ぐ10得点をあげている小林悠の日本代表選出による離脱は痛いはずだが、FW森島康仁やMF森谷賢太郎らを含め川崎Fも層の厚さでは負けていない。総力をあげて万博に乗り込んでくることだろう。

以上

2014.10.08 Reported by 高村美砂
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